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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Aston Villa×Tottenham】前半は沈黙、後半は4発!プレスと速攻が冴えたスパーズがヴィラに圧勝!

プレミアリーグで、応援しているクラブ以外のゲームを見るとき、どんなスタンスでTVの前に座りますか?どちらにも肩入れせず、フラットな目線で愉しむ。わがクラブにメリットがある結果を望む。何らかの理由を見出して、どちらかのファンになり切る。それぞれ、良し悪しがありそうです。

私は、どちらを応援するのかはっきりさせたほうが楽しめるタイプです。マンチェスター・ユナイテッドが有利になる結果を求めるときもあれば、「日本代表がいるチーム」「注目する選手がいるチーム」「好感度が高いチーム」のにわかサポーターとして騒ぐこともあります。プレミアリーグ28節のアストン・ヴィラVSトッテナムは、どんなモードで観るのがいいのか悩みました。

4位のヴィラが勝てば、マン・ユナイテッドとの11ポイント差をキープ。いよいよCL出場権を諦めなければならなくなります。とはいえ、1試合消化が少ないスパーズと6ポイント差も、厳しいハードルです。ポステコグルーもエメリもエキサイティングで、好感度は甲乙つけがたし。そんなこんなで方針が定まらないまま、ふわっとゲームに入ってしまいました。

最初の45分を見た人の大半が、ヴィラの勝利を予想したのではないでしょうか。開始5分、最後方からのロングフィードを追ったオリー・ワトキンスは、ロメロに競り勝って右から独走。ボックスに入って打つかと思われた瞬間、間に合ったファン・デ・フェンが肩をぶつけてつぶし、スパーズは失点を免れました。

マッギン、オリー・ワトキンス、レオン・ベイリーが繰り出すカウンターがひとつ決まれば、スパーズは苦しくなりそうです。ドゥグラス・ルイスが左に送ったロングフィードから、キープしたオリー・ワトキンスがサイドチェンジし、マット・キャッシュの縦パスでレオン・ベイリーがボックス右に出た29分のアタックは決定的でした。

折り返しのクリアがゴール右にこぼれ、マット・キャッシュが必死に触るも枠にいかず。前半はシュート5本のヴィラに対して、スパーズは35分のジェームズ・マディソンのみです。0-0で後半に入ると、48分にファン・デ・フェンが座り込んでしまいました。ハードマークを強みとするCBは、ハムストリングを痛めたのでしょう。代わって入ったのは、1月に獲得したドラグシンです。

激痛のアクシデントで、スパーズの勝利は遠のいたかと思いきや、CB交代の1分後にカウンターが炸裂します。クルゼフスキの縦パスで、右サイドを突破したのはパペ・マタル・サール。最高のタイミングで入れたアーリークロスは完璧でした。中央に走り込み、左足で合わせたのはジェームズ・マディソン。リードした白いシャツは、4分後に追加点をゲットします。

敵陣でティーレマンスから奪ったのはクルゼフスキ。ソン・フンミンにボールが渡った瞬間は、3対1の絶好機です。左右どちらにも出せたキャプテンは、左のブレナン・ジョンソンを選択。ダイレクトで叩いた右足のフィニッシュに、エミ・マルティネスは触れませんでした。あっという間の0-2。厳しいビハインドを背負ったホームチームは、65分に10人になってしまいました。

敵陣でカットしたボールをゴール前に持ち込み、ニアに入ったザニオーロにグラウンダーを入れたマッギンは、決まらなかったのが悔しかったのでしょうか。左からドリブルで上がったウドジェに対するチャージは、全くボールにいっていない危険なプレイでした。1発レッドを喰らったスコットランドのMFは、不要なファールだったと悔やんでいるのではないでしょうか。

10人のヴィラがチャンスをつかんだのは84分。右からのCKが中央で競り合いとなってファーに流れ、ザニオーロが左足で合わせると、果敢に詰めたヴィカーリオが体に当てました。スパーズの3点めは91分。ペドロ・ポロとのパス交換で、右サイドを崩したクルゼフスキが中央に折り返すと、ソン・フンミンの豪快なダイレクトショットがど真ん中に突き刺さりました。

さらに94分、左にいたベンタンクールが脇のソン・フンミンに預けると、ボックス左に持ち込んだ7番はニアのヴェルナーにラストパスを通しました。右足のワンタッチが右隅に決まり、0-4。快勝のスパーズは、消化が多いヴィラとの差を2ポイント差に詰め、自力でTOP4に食い込める状況をつかみました。

後半のシュート数は5対8、オンターゲットは1対5。前半は何もできなかったスパーズは、縦のボールと前からのプレスがはまるようになり、4ゴールを重ねる別な世界にスイッチしました。リシャルリソンの負傷でトップにまわったソン・フンミンは1ゴール2アシスト。87分に入ったヴェルナーは2戦連発で、ブレナン・ジョンソンも直近の6戦で3発2アシストと調子を上げています。

TOP4争いが興味深いのは、ヴィラもスパーズも3強とのゲームを全て残していること。前半戦は、ヴィラがアーセナルとマン・シティを倒して2勝1敗。スパーズは1勝2分です。彼らと3強の戦いは、「マンチェスター・ユナイテッドにチャンスが生まれる」ので、ガナーズ、レッズ、マン・シティに肩入れして観戦することになるでしょう。いやー、テンションが上がりそうです…!


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