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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Arsenal×Luton】追加点はスミス・ロウからネルソン!ターンオーバーのアーセナル、2-0完勝!

マンチェスター・シティ戦をドローで終え、首位リヴァプールと2ポイント差。アーセナルは、残り9試合を勝ち続けることができるでしょうか。ミッドウィークの31節は、エミレーツで18位のルートン。前半戦のアウェイゲームは3-4の逆転勝利で、今季プレミアリーグで唯一3失点を喫したチームです。

アルテタ監督は、大胆なターンオーバーを敢行。前節から5人を入れ替えています。GKラヤ、DFベン・ホワイト、サリバ、ガブリエウ、ジンチェンコ、MFトーマス、スミス・ロウ、ウーデゴーア、FWネルソン、カイ・ハヴェルツ、トロサール。トーマスが敵陣で奪った2分のショートカウンターは、カイ・ハヴェルツのラストパスが左のトロサールに合いません。

ポゼッションを取るアーセナルは、両サイドのネルソンとトロサールにいい形でつなげず、中央でパスをまわす時間が長くなっています。ネルソンがボックス手前で奪取したのは8分。カイ・ハヴェルツの左足シュートはブロックされ、ウーデゴーアの縦パスを受けたベン・ホワイトのクロスは、GKカミンスキが外にプッシュしました。

ショートコーナーからミドルを放ったジンチェンコも、DFに当てています。ラヤのパントをトロサールが収め、落としをもらったスミス・ロウが縦に突破を図ったのは14分。左に流れたカイ・ハヴェルツからトロサール、スミス・ロウとニアでつながりますが、10番はトラップをミスして打てませんでした。20分に左サイドを単独で崩したのは、好調のトロサールです。

クロスをメンギがクリアすると、フリーだったスミス・ロウのボレーはミスタッチ。23分に左でインターセプトしたトロサールは、カットインからのシュートをムパンズにブロックされています。24分、スミス・ロウのチャージからショートカウンター。ボックス右でパスを収めたカイ・ハヴェルツが逆サイドに転がすと、ウーデゴーアのダイレクトショットが左隅に決まりました。

1-0となると、ルートンはギアチェンジ。右サイドの橋岡大樹を起点に、サイドアタックを繰り返しています。27分のモリスのクロスは危険なボールでしたが、ラヤがボールを視界から外さず倒れ込みながらキャッチ。30分にタウンゼントが右から上げると、モリスのヘッドは左に流れていきました。

ボックス手前のトーマスが打つと見せかけて、前にいたウーデゴーアに通したのは34分。縦のスルーパスで抜けたスミス・ロウの一撃はカミンスキに阻まれ、こぼれ球に反応したネルソンとウーデゴーアはメンギにブロックされています。ベン・ホワイトが中に入り、ネルソン、カイ・ハヴェルツと左につながったのは41分。左足のシュートは、カミンスキがセーブしました。

アーセナルの追加点は44分。トロサールの斜めのパスで、ゴールライン際に出たスミス・ロウのグラウンダーが決め手でした。ネルソンが押し込んだかと思いきや、競り負けた橋岡大樹のオウンゴール。前半のポゼッションは63%対37%、シュート数は11対2、オンターゲット3対1とアーセナルが圧倒しています。

後半に入っても、ボールを支配するのはホームチーム。ジンチェンコは中央に入って、トーマスをサポートしています。51分、ウーデゴーアの縦パスを受けたスミス・ロウが、右に流れてきたトロサールにラストパス。19番はオニェディンマに体を入れられ、打てずに終わっています。悠々とパスをまわすアーセナルは、このまま終わってもOKです。

ベン・ホワイトのインターセプトから、ウーデゴーアにつながった56分のショートカウンターは、右から上がったネルソンがボールを収められずに転倒。61分に左から蹴ったダウティーのFKは、ガブリエウの頭上という最悪のエリアに上がってしまいました。アルテタ監督は、67分にトーマスとカイ・ハヴェルツを下げ、エンケティアとデクラン・ライスを投入しました。

ポゼッションが増えたルートンは、持たされているように見えます。75分にジンチェンコとネルソンが下がり、冨安健洋とマルティネッリ。前節に続いてマルティネリを右に入れているのは、サカを休ませるケースを想定したトライアルでしょうか。ロングフィードを追った冨安が先着してラヤに戻すと、エミレーツのスタンドから盛大な拍手が鳴り響いています。

80分にトロサールの落としを受けた冨安が右足でコントロールショットを放つと、ボールは惜しくも右ポストの外。これは両チームを通じて、後半初めてのシュートです。アルテタ監督の最後のカードは、85分にスミス・ロウをジョルジーニョ。前半で2点をリードし、後半はスローに落とす展開は、中2日でブライトン戦に向かうチームにとって理想的です。

87分にダウティーが左サイドを突破し、ファーにクロスを上げると、橋岡大樹のボレーはビッグ・ガブが冷静にブロック。GKのキックをジョルジーニョがカットし、エンケティアが切り返しから左隅を狙うと、カミンスキが右手を伸ばして外に弾き出しました。94分、橋岡のクロスに競り勝ったロス・バークリーのヘッドは浮いてしまいました。

2-0で完勝したアーセナルの最大の収穫は、トーマス、スミス・ロウ、ネルソン、冨安健洋のパフォーマンスでしょう。アンカーに入ったトーマスのパスワークは、「彼がいるかいないかで、大きく変わる」と絶賛されていた昨シーズンのレベル。スミス・ロウは打てるエリアに入ってチャンスを得ており、足りなかったのは冷静なフィニッシュだけでした。

橋岡のオウンゴールを誘発したネルソンは、もっとアグレッシブに仕掛けてもよかったのではないかと思いましたが、パス成功率100%とチャンスメイク1回で及第点。ファイナルサードへのパス4本と惜しいシュートがあった冨安も、好調をアピールできたのではないでしょうか。当然のように勝った暫定首位のガナーズは、いい雰囲気でサウスコーストに乗り込めるはずです。


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