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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Bournemouth×MAN.UTD】狙われた右サイド、翻弄された19歳…マン・ユナイテッドは7位転落!

ヴァラン、リサンドロ・マルティネス、ジョニー・エヴァンス、リンデロフ、ルーク・ショー、マラシア。DF6人が負傷欠場のマンチェスター・ユナイテッドは、いつものようにシュートを浴び続け、敗戦寸前に追い込まれながら2-2でタイムアップを迎えました。直近のプレミアリーグ7試合は1勝3分3敗。スパーズに快勝したニューカッスルにかわされ、7位に転落しています。

ホームのボーンマスは、3月から4勝1分1敗と絶好調。テン・ハフの最終ラインは、リヴァプール戦に続いてダロト、カンブワラ、マグワイア、ワン=ビサカという急造の布陣です。ダロトはポジショニングに難があり、カンブワラは2失点の元凶となりました。左サイドは不慣れなワン=ビサカは攻撃を活性化できず、まずまずといえるのはデュエルで強かったマグワイアのみです。

ボーンマスの前半の2ゴールは、いずれもセネシの縦パスから生まれました。先制は16分。オナナのキックを前線で受けたホイルンドが胸で落とすと、ガルナチョの粗いトラップをセネシが見逃さず、前線にプッシュしました。ボールを追ったのはソランケとカンブワラ。ボーンマスのエースが先着して中に持つと、19歳のCBはバランスを崩して転倒してしまいました。

ソランケがフリーだったとはいえ、オナナの立ち位置はニアに決めてくれといわんばかりでした。右足のシュートが突き刺さって1-0。シニステラと対峙したダロトがあっさりかわされた21分のピンチは、力んだ左足シュートがファーポストの外に曲がってくれて助かりました。2つめの失点は、1-1に追いついて間もない36分。右サイドのチェックは、最後まで曖昧でした。

ドリブルで上がってきたセネシに対して、ガルナチョはパスコースを切りにいかず、下がったまま。ダロトとカンブワラの間にいたクライファートはノーマークです。CBがダロトにチェックしてほしいとオーダーするも、外のシニステラを気にしたSBは寄せられず、パスを足元に収めたアタッカーはすんなり前を向きました

カットインしたクライファートに着いたカンブワラは間合いを取りすぎ、ニアは空いています。慌てて詰め寄ったカゼミーロの右足は間に合わず、強烈なシュートが左隅に決まりました。失点直前の33分、ソランケの縦パスが左にまわったワッタラにつながったシーンも決定的で、逆サイドからカバーに入ったワン=ビサカの股間を抜いた一撃は惜しくも右に外れています。

前半のマンチェスター・ユナイテッドが唯一、枠に収めたシュートは、31分の同点ゴールです。ホイルンドが右のガルナチョに預け、折り返しをクリアされると、こぼれ球を拾ったラシュフォードが再びガルナチョにパス。2度めのグラウンダーに先着したザバルニーは、足に当てるのが精一杯で、浮いたボールをブルーノ・フェルナンデスが左足で蹴り込みました。

2-1の43分、アダム・スミスの右からのクロスに触れなかったカンブワラは、裏に入ったケルケズのヘッドがクロスバーに当たったのを見ても棒立ちでした。リバウンドを叩いた2度めのヘッダーが頭上を越えると、オナナが両手を振り上げて激怒しています。追加タイム9分、ブルーノのミドルはバーにヒット。守備の対応のまずさが目立った前半は、オンターゲット5対1と劣勢でした。

ゴールのお膳立てをしたガルナチョは、ハーフタイムにアマド・ディアロにチェンジ。指揮官は試合後の会見で、「右サイドが機能していなかった」といっています。後半は、ボーンマスにオンターゲットを許さなかったものの、自らもシュートは3本のみ。打開策なきまま、65分にもらったPKは幸運でした。

メイヌーのミドルを、スパイクの裏でブロックしたのはクリスティー。バウンドしたボールに腕で触ってしまったアダム・スミスは、レフェリーがスポットを指差したのを見て落胆しています。ど真ん中に決めたブルーノは、今季プレミアリーグで8ゴール。しかしこの後のシュートは、セネシのクリアを右足で合わせた88分のアマド・ディアロのミスキックのみでした。

78分にメイヌーと代わったメイソン・マウントは何もできず。スポットライトが当たったのは、クリスティーに競りかけてPKを取られた94分のピンチだけでした。ここでもカンブワラは、1発で足を出してかわされています。VARがボックスの手前と指摘し、今季になって激増した追加タイムの失点は免れましたが、シュート数20対8、オンターゲット5対2は敗者のスタッツです。

連携できていなかった最終ライン、相変わらずドリブルで抜かれるカゼミーロ、プレッシャーをかけられないウインガー…7試合で14失点の守備もさることながら、攻撃陣も問題山積です。ラシュフォードの見せ場は、単独突破から左に外した18分のチャレンジのみ。負傷する前は6戦7発と無双状態だったホイルンドは、復帰後の4試合でシュート2本に留まっています。

もはやTOP4は望めず、EL出場権争いに呑み込まれました。2ポイント差のハマーズや、2試合消化が少ないチェルシーにかわされれば、ECLにも届かなくなります。FAカップのコヴェントリー戦に勝ち、ウェンブリーでファイナルとなれば、主力を揃えて戦えるのでしょうか。苦しい季節ではありますが、リヴァプールに負けなかった選手たちを信じて、応援し続けたいと思います。


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