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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【MAN.CITY×Sunderland】5発ゲットで大苦戦!マン・シティのゴールとピンチをチェック!

アーセナルはブライトンに3失点、マンチェスター・シティもサンダーランドに3失点。プレミアリーグで首位を争う2つのチームは、欧州進出を果たした伏兵の速攻に苦しみ、続々とゴールを決められてしまいました。しかし両者の評価は、真逆といってもいいでしょう。ブライトンのプレスに押しまくられたガナーズは3‐0で完敗。マン・シティは殴り合いを制し、5-3で勝っています。

エティハドのスリリングな一戦をハイライトでチェックし、「さすがマン・シティ」と称えるファンもいるでしょう。しかし実際の展開とスタッツを見ると、マレスカ監督のチームの守備がいかに苦しかったかがわかります。xG(ゴール期待値)は2.82対3.57、シュートは16対17、オンターゲットは6対9、決定機は3対8と、すべてアウェイのサンダーランドが上回っています。

最下位のフラム戦をドローで終えたマン・ユナイテッドを「青いマネキン」と酷評したガリー・ネビルに、マン・シティのシャツを隠して利き酒ならぬ「利きチーム」をしたら、「やっぱりキャリックはクビだ!」と叫んでしまうかもしれません(先頭に立って騒がないでください)。われわれがウェストロンドンで苦しんだ日、マンチェスターでは何が起こっていたのでしょうか。

ここからは、首位チームのゴールとピンチを振り返りましょう。先制は9分、ボックスの右脇からFKを蹴ったのはエンソ・フェルナンデス。1億2000万ポンドの価値を示さなければならないMFのキックは、完璧でした。GKのルーフスは、右利きの選手があの位置からニアポスト際を狙うとは思わなかったでしょう。ドライブをかけて、ポストに阻まれずに枠に収めるのは至難の業です。

リードしてから3分で追いつかれたホームチームは、29分に勝ち越しゴールをゲットしました。ビルドアップからハーランドとエリオット・アンダーソンのプレスで追い込まれたダンソは、味方に通るかわからないセンターに蹴り出してしまいました。カットしたのはエンディアイェ。グヴァルディオルがダイレクトでハーランドに浮き球を入れ、ゴール前は4対2です。

必死に戻ったバラードが触ったボールがセメンヨに渡り、脇にいたシェルキにパスが出ると、CBをフォローして10番に着いていたジャカの股間を抜けたフィニッシュが、ゴールの左に吸い込まれました。2度めのリードも4分後に失ってしまうのですが、43分のショートコーナーから3点めが決まります。ハーランドへの縦パスが通らず、右に流れてクロスを入れたのはシェルキでした。

ファーにいたグエイの胸トラップからのシュートを、バラッドがブロックすると、後ろにいたセメンヨがこぼれ球を右隅に突き刺しました。次はサンダーランドの番だったのですが、ハーフタイムによって交互に決めるルールはクリアされてしまったようです。57分、シェルキがセンターサークルからラインの裏に出したスルーパスは、ダンソがカットしたのですが…。

ムキエレにヒットしたボールが、左に出たセメンヨの足元に落ちてしまい、左足の容赦ない一撃がファーのサイドネットを揺らしました。2分後のアウェイチームのゴールで4-3になったのですが、元のルールからはひとつずれています。81分、セメンヨの縦のスルーパスで、ボックス左に抜け出したのはグヴァルディオル。ファーに出たグラウンダーに詰めたのは、やはり9番です。

ハーランドのゴールがなければ、最後まで諦めなかったサンダーランドがドローに持ち込んでいたかもしれません。大健闘のアウェイチームが、いかに手強いチームだったかを事実ベースで紹介しましょう。最初の決定機は6分、サディキの絶妙なロングフィードが右から上がったルフェーへ。グラウンダーに走り込んだアングロはフリーでしたが、左に外してしまいました。

2度めのチャンスは先制された直後の12分、ドリブルで右から中央に進んだルフェーが、マテウス・ヌニェスとルベン・ディアスの間を通す超絶スルーパスをフィード。ドンナルンマと1対1になったブロビーが、足に当てながらも右隅にねじ込みました。33分の2点めは、ルベン・ディアスのファールからのクイックリスタート。マン・シティの最終ラインは、集中力を欠いていたのでしょう。

右からカットインしたルフェーが左足で打つと見せかけ、エリオット・アンダーソンとグヴァルディオルを無力にする縦のスルーパス。ムニエが抜け出した瞬間、「やられた!」というフキダシが5つ同時に浮かんだように見えました。マン・シティの選手たちは棒立ち。グラウンダーをプッシュしたブロビーも、どフリーでした。

前半終了間際のブロビーのミドルは、グエイに当たって落下してくる難しいボールでしたが、前に出ていたドンナルンマが必死で戻って左手でクリア。前半はイーブンの展開で、3‐2とはいえFK1本分のギャップです。後半開始からしばらくは、サンダーランドが攻勢で、マン・シティの後方の選手たちはプレスを嫌がっています。

ブロビーが前にいたルフェーにつないだ56分のチャンスは、3対2。アングロへのラストパスをミスした28番は、頭を抱えています。セメンヨの4点めの2分後、ジャカの素晴らしいフィードがゴールの左に届き、アングロがスパイクの裏で流したボールをブロビーがプッシュしました。ワールドカップで3発のオランダ代表FWは、今季プレミアリーグで初のハットトリックです。

ジャカのFKがボックス右に入ったのは70分、飛び出したドンナルンマは届かず、バラードがヘディングでゴール前に送りました。ルベン・ディアスが触ったボールは枠に向かいますが、ゴールラインの手前でクリアし、オウンゴールを回避。5-3になった90分、ジャカのロングフィードが右のヒュームに届き、ムキエレのクロスをドンナルンマが弾いたシーンも決定機でした。

中央でこぼれ球に詰めたバラードのボレーは、マテウス・ヌネスに当たってポストにヒット。94分にムキエレのクロスを頭で合わせたフォファナは、GKの正面に打ってしまいました。2点リードの追加タイムの放り込みで、ハーランドが自陣に戻って必死にクリアするなど、ペップの時代にはありえない光景です。相手はアーセナルやリヴァプールではなく、サンダーランドです。

開幕から7連勝のマン・シティですが、苦戦の連続という表現がぴったりです。開幕のボーンマス戦はラスト6分からの逆転勝利で、コヴェントリー戦はハーランドの1発で辛勝。10人になったマンチェスターダービーは、ラシュフォードとメイヌーのシュートがポストにヒットしており、レフェリングが有利に働いたぎりぎりの3ポイントでした。

それでも勝ち切ってきたチーム力を称えるべきですが、速攻とハイボールに脆さを見せる守備は、足をすくわれる理由になるかもしれません。インターナショナルブレイク明けは、アンフィールドでリヴァプール。ブロビーとルフェーに翻弄された最終ラインは、同じ対応を繰り返せば、イサクやショボスライにやられるでしょう。マレスカ監督の改善策に注目です。(ブライアン・ブロビー 写真著作者/Carlo Bruil Fotografie)


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