2014-15シーズン現地観戦記~(6)なかなか取れない!ロンドンダービーのチケットを入手する方法
3月14日土曜日は再びエミレーツスタジアムへ。この日の対戦相手はウエストハム・ユナイテッド。2週間前に訪れた東ロンドンのアップトンパークを本拠地とするロンドンのチーム、ということは、同じロンドン市内のライバルとのダービーマッチです。ちなみにダービーとはこのように、同一市内(くらいの単位が基本)のクラブ同士の試合のことを指しますが、ご近所であるがゆえにライバル意識も強く、ファンの気合もひとしお。ロンドンには現在プレミアリーグのクラブが6つもあるので、ロンドンにはしょっちゅうダービーがある格好になります。
アーセナルにとって最大のライバル(というか目の敵)は距離的に最も近いホワイト・ハート・レーンを本拠地とするトッテナムですが、ウエストハムだって立派なお隣さん。こういう試合では、チケットも争奪戦になりがちです。(写真は当日のスタジアム。メルテザッカーとコシェルニの両CBの名前を混ぜたシャツを着た方にご注目)
今回筆者が訪れたアーセナル以外の試合(主催はそれぞれウエストハム、アストン・ヴィラ、マンチェスター・シティ、スウォンジー)では、すべてクラブ公式のチケット販売サイトからチケットを購入しています。その基本的な方法は、オンラインで無料のアカウントを作り、クレジットカードで購入するというもの(具体的な流れはまた改めてご紹介したいと思います)。しかし実は無料アカウントで買える(一般にgeneral saleと呼ばれる)タイミング以前に、有料のファンクラブ会員向けの先行発売があり、人気クラブや人気カードではその段階で売り切れてしまうことが多いのです。
アーセナルは、ほぼ100%の試合がファンクラブ向けで売り切れる代表的なクラブの一つ。genaral saleまで回るのは、キャピタルワンカップなどごく限られた試合のみと言ってよいでしょう。アーセナルのリーグ戦のチケットを入手するには、まず“red member”という有料会員になる必要があると思ってください。価格は現在£34、グッズ付きの場合は£39。年度ごとに更新が必要です。
しかしアーセナルの場合、red memberになっていても万全とは言えません。まず約6万の客席のうち、シーズンチケットホルダーが4万5000席を押さえているという話。さらにred memberの上にさらにsilver memberという上級会員制度があり、red member向けより早くにチケットが発売されます。
というわけでred member向け発売の日には、すでに取れる席が限られていることもザラ。それでも1枚なら取れることが多いですが、カードによっては連番での確保は難しく、どうしても取りたい場合にはとにかく発売時間に合わせてスタンバイするのが最善手です(それでもダメなときもある)。ちなみに2枚取るにはメンバーシップも2つ必要です。
※もう少し確度の高い方法として、Arsenal JAPANという日本の公式ファンクラブに入る方法もあります。ここを経由してチケット手配をすると、サポーターズクラブ向けの席が購入できるので連番もほぼ確実。手配の難しいアウェイのチケットもかなり取りやすくなります。それでも人気のカードは手配自体ができない場合も。また、席種が選べない(サポータークラブ向け席は基本アッパー。ピッチに近いロウワーは取れません)などの条件もあるので、詳細はArsenal JAPANのサイトで確認してみてください。
3月14日のウエストハム戦も、ダービーということで人気のカード。友人夫婦がred memberで連番チケットを狙っていましたが全くダメで、「少し離れた席」ならあったものの、ちょっと考えている間に即売り切れ。しかし実はチケットが売り切れると、その試合に行けないシーズンチケットホルダーが自分の席を売り出すticket exchangeというスキームが有効になり、ぽつぽつと買える席が出るようになります。売り切れ後も折に触れてチケットサイトをチェックしていると、たまにとてもいい席が買えることも!この試合も、1週間前、連番ではないもののかなり近い2席が売りに出ていて(これは滅多にない幸運)、友人夫婦も無事観戦することができました。
というわけで、次回はいよいよ当日のスタジアムレポート。「2014-15シーズン現地観戦記~(6)何と主審交代!ピッチサイドでアップ!?」は明朝、お届けします。
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