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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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「最初の一歩を踏み出した」プレミアリーグCEOが再開プランは順調とコメント!

打ち切りを決めたフランスのリーグアンとベルギーのジュピラー・プロリーグは、1試合平均の勝ち点で最終順位を確定。エールディヴィジは2019-20シーズンを無効としました。コロナウイルスの被害が甚大な国が、続々とリーグ再開を断念するなかで、ブンデスリーガは5月16日に無観客試合でリスタート。シェアホルダーによる会議によって、さまざまなルールが議論されてきたプレミアリーグは、5月20日から小さなグループによるトレーニングが許可されています。

政府、医療のエキスパート、プレミアリーグに所属する選手と監督、クラブドクターの合意に基づく静かなスタートは、順風満帆とはいえませんでした。5月17日からの2日間で、医療プロトコルによって義務付けられたドライブスルーテストが一斉に行われましたが、検査を受けた748名のうち、3クラブの6名が陽性と発表されています。さらに19日からの3日間で996名が受検した2度めのテストでは、2名がアウト。自ら「感染していた」と公表したエイドリアン・マリアッパは、「理由がわからない」と嘆いています。呼吸器系の疾患がある5ヵ月の子どもを持つトロイ・ディーニーや、兄を心臓発作で亡くしているエンゴロ・カンテはチームへの合流を拒否。不安を拭い去れないまま、モチベーションを高められずにいる選手は少なくないでしょう。

そんななかでも、プレミアリーグのリチャード・マスターズCEOは、再開に向けたさまざまなアクションを前向きに捉えているようです。「BBC」のインタビューに応えた最高責任者は、開口一番「私たちは最初の一歩を踏み出した。ファンをはじめ誰にとっても、選手たちがトレーニングに復帰するのを見られるのは素晴らしいことだ」と胸を張り、先に再開したブンデスリーガから学びたいと語っています。今後の展開について問われると、「緊急時に対応できる体制が必要」としたうえで、「打ち切りの可能性はまだあると思っている。その際の降格破棄の是非は重要なトピックとなる」と、ネガティブな状況に陥る可能性を示唆しています。

20日の会見で、オリバー・ダウデン文化長官が残した「週末に、コンタクトトレーニングの再開が政府の承認を得られる可能性がある」という発言について見解を聞かれたCEOは、「プレミアリーグは、安全になるまで次のステップを踏まない」と返しています。「選手たちが、非常に安全な環境が用意されていると確信しなければ、最初の一歩は踏み出せなかった。コンタクトトレーニングに移行するのは、最初のプロセスの完了を確認できたタイミングだ」と、当事者の納得感を重視する方針を強調。開幕日やホーム&アウェイ開催についても、当局と調整中と慎重な姿勢を崩しません。丁寧な合意形成によって積み上げてきたプランは、ひとつ間違えれば一瞬で無に帰してしまいます。

1ヵ月前に、日本がこれほど穏やかな日々を迎えるとは思えなかったように、ピークアウトを確認できていないイギリスも、1ヵ月後により安全を確保できているとはいえません。当初予定していた6月12日の再開は無理でしょう。最速でも6月26日までは引っ張るのではないでしょうか。日々、メディアが繰り出す移籍ゴシップやプレミアリーグの歴史を辿る記事を愉しみながら、再開プランの進捗や選手たちの動向をチェックし続けたいと思います。2019-20シーズンを盛り上げてくれた選手たちが、晴れやかな表情でピッチに登場するのを見られることを祈りつつ。


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