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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

エース復活、不振克服…再開後のプレミアリーグは、中断をアドバンテージにできるクラブに注目!

3月9日、マンデーナイト開催だったレスターVSアストン・ヴィラを最後に中断されていたプレミアリーグは、6月下旬の再開に向けて慎重に準備が進められています。クラブのトレーニング施設では医療プロトコルが厳守され、選手たちは定期的なドライブスルーテストを実施。ワトフォードのマリアッパや、ボーンマスの守護神ラムズデールなど8人が陽性と診断され、隔離を余儀なくされていますが、1ヵ月後の開催を見直さざるをえなくなるような深刻な状況とは見做されていません。シェアホルダーによる本日の会議で懸念の声が挙がらなければ、いよいよコンタクトプレーを伴うトレーニングが許可されます。Xデーは早ければ6月19日、慎重を期すなら27日と報じられています。

さて、再開後のプレミアリーグ2019-20シーズンは、どんな展開になるのでしょうか。2勝すればプレミアリーグ初制覇となるリヴァプールと、レスターより1試合消化が少ない状態で4ポイント差をつけているマンチェスター・シティは、今まで通りに戦えればポジションをキープしたままシーズンを終えられるでしょう。状況の変化があるとすれば、TOP4フィニッシュを巡る戦いと残留バトルではないでしょうか。中断をアドバンテージにできそうなのは、エースが負傷リタイアしていたチームと、不振に陥っていたチームです。

前者の代表は、マンチェスター・ユナイテッドとトッテナム、ボーンマス。後者はレスターとヴィラでしょう。今季プレミアリーグで14ゴール4アシストのマーカス・ラシュフォードと、昨季のチーム最多の13ゴールをゲットしていたポール・ポグバは、いずれも順調と報じられています。クラブ公式サイトのインタビューを受けたスールシャール監督は、「2人ともいい感じだ。みんなと同じトレーニングをこなしている。負傷の影響もないようだ。再開する際には、全員が出場できる状態になっているのではないか」とコメント。主力を欠きながら、チェルシーと3ポイント差に迫っていたチームは、CL出場権に手が届くかもしれません。

モウリーニョ監督も、トップフォームに戻りつつあるハリー・ケインと、母国の基礎軍事訓練を修了したソン・フンミンの復活に手応えを感じているはずです。シソコとベルフワインも復帰すれば、中盤が手詰まりになるシーンが減り、公式戦6試合1分5敗とどん底だった中断直前を忘れることができそうです。シーズンを通じて野戦病院状態だったボーンマスも、主力の復帰でパフォーマンスが上がりそうなクラブですが、コロナウイルスで陽性となった選手がいるのが気になります。マリアッパが隔離を強いられ、ディーニーがトレーニング参加を拒否しているワトフォードや、アシスタントマネージャーが罹患したバーンリーも、選手たちのメンタルへの影響が懸念されるチームです。

中断前のプレミアリーグ6試合を2勝2分2敗と苦しんでいたレスターや、4連敗だったアストン・ヴィラは、新たな気持ちで戦えるのか。8戦連続負けなしだったアーセナルと、7戦無敗のバーンリーは、いい状態だった頃の感触を思い出しながら、調子を上げていかなければなりません。誰も経験したことのない不安を克服しなければならない戦いは、モチベーターが指揮を執るチームが有利なのではないでしょうか。微妙なポジションにいるランパード監督とアルテタ監督の手綱さばきにも注目しています。6月のプレミアリーグは、サポーターの不在ばかりではなく、3月までとは違った展開になるのではないかと思います。

再開まで1ヵ月を切りました。まだまだ大変な状況にあるイギリスで、あらゆるリスクを考慮しながら再開に向かっている選手、スタッフ、関係者のみなさんの努力が実を結ぶことを願ってやみません。


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