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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

強化ポイントは指揮官と選手だけにあらず…TOP4をめざすレスターが巨額の資金を投じたのは!?

プレミアリーグ2020-21シーズンは、「2強+2」。ルカクを引き入れたチェルシー、グリーリッシュを獲得したマンチェスター・シティの一騎打ちに、ビッグネームを3人加えたマンチェスター・ユナイテッドとレギュラーCBが戻ってきたリヴァプールが追いすがるバトルと見られています。

TOP4とのギャップが目立ち始めたノースロンドン勢は、好対照のスタートとなりました。ヌーノ・エスピーリト・サント率いる新生スパーズが、すべて1-0という渋い勝ち方で首位に立ったのに対して、守備が不安定なアーセナルは3連敗。ミケル・アルテタはプレミアリーグの監督解任予想で本命に躍り出ており、早期の立て直しが至上命題となっています。

ビッグ6が解体寸前となっているなかで、CL出場権争いに食い込んでくるダークホースはあるのでしょうか。ラファ・ベニテスが指揮を執るエヴァートン、デヴィッド・モイーズが完全に手の内に入れたウェストハムが好調ですが、私の推しは2年連続で最終節までTOP4にいたレスターです。

勝てばCLというポジションにいながら、残酷な結末を押し付けられたクラブは、合理的な補強によって確実にパワーアップしています。ジェイミー・ヴァーディーの年齢が気になり始めた最前線には、ザルツブルグで絶対的エースだったパトソン・ダカ。2020-21シーズンには、リーグ戦28戦27発7アシストで得点王とMVPのダブルを決めており、ラインの裏に抜け出すスピードはまさしく34歳のエースの後継者です。

リールから来たセントラルMFブバカリ・スマレも即戦力。弱点だった左SBにはライアン・バートランドが加わり、長期離脱のフォファナの穴はヴェステルゴーアで埋めています。戦力は整ったのですが、2021-22シーズンの彼らはスロースタートです。開幕節のウルヴス戦はヴァーディーの1発で辛勝。昨季プレミアリーグでダブルを喰らった苦手ハマーズに4-1で大敗した後、昇格組のノリッジとのゲームはシュート数14対9と押される接戦となり、何とか1-2の勝利で終えました。

ジャスティン、フォファナ、ジョニー・エヴァンス、リカルド・ペレイラ、ヴェステルゴーアが負傷し、バートランドがコロナウイルス感染と壊滅的な最終ラインが整うまでは、苦戦が続きそうな雲行きです。彼らがトップフォームを取り戻し、ここまで先発ゼロのイヘアナチョとパトソン・ダカがフィットするまでに1ヵ月程度はかかるでしょう。秋が深まる頃には、ビッグクラブと互角に渡り合う強いレスターが見られるはずです。

ブレンダン・ロジャースの就任以降、プレミアリーグのトップクラブの一員となったチームは、さらなる強化のために新たなトレーニング施設の建設に資金を投じました。お時間がある方は、「スカイスポーツ」のレポートに目を通してみてください。シーグレイヴベースと呼ばれる巨大な施設には、スポーツサイエンスに基づいて設計された最新の機能が完備されています。

あらゆる角度からビデオ撮影ができるスパイダーカメラ、最適な芝について研究するターフアカデミー、選手たちのコンディショニングをサポートするプールとメディカルセンター…。ファーストチームのメンバーが試合前に宿泊するホテルまで併設されています。彼らには常時使えるプライベートルームが用意されており、試合が終わった後もくつろぐことができるそうです。

「環境とスピリッツを創造すれば、人は集まってくる」。ブレンダン・ロジャースがいうとおり、獲得を目論んでいる選手に最新の施設をアピールすれば、気持ちが傾くのではないでしょうか。ティーレマンスやジェームズ・マディソンがビッグクラブのオファーに背を向けた理由の一端を垣間見た気がします。FAカップを制したチームは、TOP4フィニッシュを実現することができるのでしょうか。隠れファンとして、秋からの快進撃を楽しみにしています。


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