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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

プレミアリーグはまずまず、EL好調のウェストハムにさらなる躍進を期待!

昨季プレミアリーグで5位、6位に食い込み、ヨーロッパリーグ出場権を獲得したレスターとウェストハムは、明暗分かれるスタートとなっています。積極的な補強が高評価だったレスターは、プレミアリーグ6試合で2勝1分3敗の13位。ホームでナポリに2-2のドローというスタートを切ったELは、レギア・ワルシャワに1-0で敗れて最下位に転落してしまいました。

パトソン・ダカ、アデモラ・ルックマン、ブバカリ・スマレ、ヤニク・ヴェステルゴーア、ライアン・バートランド。左のフルバックやウイングなどの弱点補強と、ヴァーディー、オルブライトンらベテランの後継者作りを兼ねた新戦力獲得は的を射ていたはずだったのですが…。フォファナとジョニー・エヴァンスを欠いた最終ラインは不安定で、プレミアリーグとELの直近5試合で勝利はありません。

対するウェストハムは、プレミアリーグは3勝2分1敗で7位。唯一の敗戦となったマンチェスター・ユナイテッドとのゲームは、89分までイーブンの激戦でした。ヨーロッパリーグでは、敵地でザグレブに0-2完勝の後、ホームでラピッド・ウィーンに2-0。ザグレブ戦で自陣からドリブルで持ち込み、鮮やかなゴールを決めたデクラン・ライスが、ウィーン戦でも中盤左からの素晴らしいスプリントでゴール前に飛び出し、マイケル・アントニオの優しいラストパスを無人のゴールにプッシュしました。

デヴィッド・モイーズ監督にとって、EL2戦めの快勝は、スコア以上に大きな価値があったのではないでしょうか。プレミアリーグにおけるハマーズは全試合先発が9人もおり、ズマとドーソンを入れ替える以外はガチガチのメンバー固定で戦っていました。今回のELは、サウサンプトン戦から7人チェンジの大胆なターンオーバー。ファビアンスキやソーチェクまで外した試合で勝てたことで、国内と欧州のやりくりは一気にラクになった感があります。

チームの中心は、22歳で主将を務めるデクラン・ライス。アンカーとしてCBの前のスパースを幅広くケアしているヤングスターは、攻撃における貢献度が上がっています。プレミアリーグでは2アシスト、欧州で2ゴール。インタビューを受けるたびに、ビッグクラブへの移籍話を振られてきたイングランド代表MFは、ウェストハムへのコミットメントを強調しています。

「ウェストハムに対してどう思っているか、監督の下でプレーすることについてどのような思いを抱いているか、そして今どんなプレイをしているかは、みんな知っているだろう。パフォーマンスを見てもらえばわかるはずだ。何も起きていない。問題はない。笑顔でプレイし、チームを牽引している」

「いいことを成し遂げられるだろう。昨シーズンはCL出場権まで2ポイント差で終わってしまったけど、簡単に実現できたはずだ。この前のリーグカップでは、マンチェスター・ユナイテッドをノックアウトしたからね」

「このチーム、この監督とともにプレイするのが大好きだ。正直いって、とても素晴らしい環境だと思う。結果を出せれば、自分たちがどれほどうまくいっているか、これがどれだけ特別なことかがわかる」(デクラン・ライス)

モイーズ監督の采配によって、確実に強くなったハマーズは、今季も欧州へのチケットを獲得してシーズンを終えられる可能性があります。中長期的な強化における最大の課題は、ヴラシッチ、ズマ、アレオラしか獲得しなかったオーナーサイドなのかもしれません。

サリヴァンとゴールドは、1億5000万ポンドを投資すると約束しているPAIキャピタルの買収交渉を拒否していますが…。ハマーズのサポーターにとっては、ピッチの外で繰り広げられるこちらの戦いも重要です。1年後、彼らはどんな果実を得て、どこまで強くなっているでしょうか。その足跡を、しっかり追い続けたいと思います。


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