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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「プレスをしない」CR7の数字をチェックしてみたら、意外なチームがNo.1だった件。

プレミアリーグ6節から負け始め、1勝1分4敗という絶不調に陥ったマンチェスター・ユナイテッド。スールシャール采配に非難が集中するなかで、「クリスティアーノ・ロナウドが守備をしない」「プレスをさぼる」といわれるようになりました。

試合を観ると、前線のチェイシングが緩いのは明らかなのですが、ライバルクラブと比べるとどうなのか…。普段、GKのスタッツをチェックする際に活用している「FBREF」で、プレッシングの回数を確認してみると、おもしろいデータが次々と出てきました。

さて、プレミアリーグをこよなく愛するみなさん。「今季、最もプレスが少ないチーム」はどこだと思いますか?多くの方が、一瞬で正解に辿り着いたのではないでしょうか。そうです。マンチェスター・シティです。ポゼッション64.1%は、プレミアリーグNo.1。マイボールの時間が長いので、プレスにいかなければならないシーンが少ないのです。

意外だったのは、下から2番めのチームです。ミケル・アルテタ率いるアーセナル。プレス1369回は、TOPに432回も引き離されており、成功数369回は最下位です。ポゼッション46.8%はリーグ14位で、ボールを支配されている時間はそれなりに長いのですが、前からのプレスは機能しておらず、セントラルMFと最終ラインで刈り取るのが基本となっています。

さらに意外なのは、アーセナルのプレス回数1位がピエール=エメリク・オーバメヤンであることです。いわれてみれば、いつもGKに詰め寄ってますよね。とはいえ、チームのTOPは全体の51位。スミス・ロウ、ウーデゴーア、サカとの連動性を高め、敵陣でインターセプトするシーンを増やせれば、リーグ10位の13ゴールという数字は改善するのではないでしょうか。

話題のクリスティアーノ・ロナウドを見ると、オーバメヤンから降りて、降りて、さらに降りて…290位!プレス37回は、4試合しか出場していないフェラン・トーレスより下で、90分あたりの5.1回は5試合以上出場してるFWのなかでワーストです。マンチェスター・ユナイテッドがアーセナルより多いのは、TOP20に入っているフレッジ&ブルーノ・フェルナンデスという汗かき役がいるからです。

ということでみなさん、第2問は少々難しいかもしれません。「今季プレミアリーグで、プレスを試みた回数が最も多いクラブは?」。今まで、彼らをこういう視点で見たことがなかったのですが、パトリック・ヴィエラのクリスタル・パレスが1801回で堂々の1位です。

個人ランキングを見ると、エヴァートンのアラン(297回!)に次ぐ2位にコナー・ギャラガー(249回)、3位にジェームズ・マッカーサー(248回)。さらに15位にタイリック・ミッチェル、16位ウィルフリード・ザハと、TOP20に4人もランクインしています。ジョルダン・アイェウとオドソンヌ・エドゥアールは、90分あたりで23回を超えており、5試合以上出場のFWでワンツーです。

トッテナムとマンチェスター・シティに勝ち、アーセナル戦をドローに持ち込んだサウスロンドンのクラブは、オープンプレーから12ゴールを決めています。上にいるのは、チェルシー、リヴァプール、マンチェスター勢のみ。5ゴールしかゲットしていないアーセナルの2倍以上は、素晴らしいのひとことです。現在は、6試合連続無敗。15節のマンチェスター・ユナイテッド戦は、前線の圧力に注目したいと思います。


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