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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

13試合でわずか1勝…サポーターに愛されなかったラファ・ベニテス、ついに解任!

プレミアリーグ6節終了時は4勝1分1敗。チェルシーやマンチェスター勢と同勝ち点の5位に着けていました。オールド・トラフォードに乗り込んだ7節のマンチェスター・ユナイテッド戦は、タウンゼントの同点ゴールで1-1ドロー。ラファエル・ベニテス率いるエヴァートンは、TOP4争いに絡むのではないかと思われていました。

上々のスタートから一転、プレミアリーグ12試合で1勝2分9敗という惨状を、誰が予想できたでしょうか。アーセナルに2-1で勝ち、チェルシーとトッテナムにドローという戦績を見れば、「複数の負傷者が発生したことが低迷の原因」というファラド・モシリオーナーの言葉を鵜吞みにはできません。22節は最下位ノリッジに2-1で敗戦。リヴァプールでCL制覇の名将に信頼を寄せていたオーナーも、決断を下さざるをえなくなりました。

Everton owner Farhad Moshiri gambled and lost(エヴァートンのファルハド・モシリオーナーは、ギャンブルに打って出て敗れた)」。ラファエル・ベニテスの解任を報じた「BBC」のフィル・マクナルティ記者は、夏に繰り返し紹介された有名なエピソードを、あらためて引っ張り出しています。

「2007年、アンフィールドで開催されたマージーサイドダービーがゴールレスで終わった後、スペイン人は彼らを”スモールクラブ”と表現した。翻訳がおかしいとクレームを入れていたのだが、この不適切な発言によって、彼は多くのエヴァートンサポーターから嫌われてしまった」

前任のカルロ・アンチェロッティを熱狂的に支持していたエヴァトニアンたちは、ライバルクラブで指揮を執っていた監督を許しませんでした。最初の綻びは、プレミアリーグ開幕から3試合連続ゴールをゲットしたカルヴァート・ルーウィンの長期離脱。明確な転調のトリガーは、最終ラインで奮闘していたジェリー・ミナのリタイアでした。

8節のワトフォード戦は、ワールドカップでDFとしての大会最多ゴール記録を持つコロンビア代表CBを欠いた最初のゲーム。2-1でリードしていたエヴァートンは、残り12分から4失点と完全に崩壊し、指揮官は疑惑の視線を向けられるようになりました。

ドゥクレの負傷が重なり、バランスを失ったチームは、11節から3試合連続ノーゴール。アランやタウンゼントが離脱すると、中盤と最終ラインが安定感を欠くようになり、早い時間に失点を喫するのがお約束となってしまいました。勝ち続けてサポーターを納得させるしかなかった指揮官が、13試合で6ポイントという窮状に陥れば、打開策はひとつに絞られます。

フィル・マクナルティ記者によると、エヴァートンはベルギー代表のロベルト・マルティネス監督の復帰を画策しているとのこと。クラブOBのウェイン・ルーニーや、ノリッジからのオファーを断ったフランク・ランパードの名前も挙がっていますが、後任探しは時間がかかりそうです。

夏に補強費用をかけなかったクラブは、主軸が機能しなくなった中盤を強化するべきではないでしょうか。指揮官と有力選手を同時進行で物色しなければならないエヴァートンの立ち回りに注目しましょう。


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