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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ハマーズ惜敗、ブルーズ完勝…ヨーロッパリーグ&プレミアリーグの5試合を速報!

コロナウイルスの蔓延による試合中止が続出し、変則スケジュールとなっているプレミアリーグ。リヴァプールとマンチェスター・シティのチャンピオンズリーグと重なるのを避け、ヨーロッパリーグの開催日に4試合を行うという組み方は、ぎりぎりの決断だったのでしょう。ナイトゲームを戦った8つのクラブは、週末もプレミアリーグ29節に臨まなければなりません。

さて、本日は、ELを含む5つの試合の結果をレポートしましょう。ヨーロッパリーグのラウンド16に進出したウェストハムは、大会最多となる優勝6回のセヴィージャという最悪のカードを引いてしまいました。ファーストレグは、ELマイスターの本拠地エスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスフアン。プレミアリーグ6位のチームは、オグボンナ、ボーウェン、ツォウファルを欠いています。

11分にゴール前でフリーになったヴラシッチのダイビングヘッドが決まっていれば…。決勝ゴールは60分。アクーニャがゴール左に浮かしたボールをダイレクトで押し込んだのは、ムニル・エル・ハダディです。22本のシュートを許して敗れたハマーズですが、最少失点でセカンドレグという展開は悪くありません。左右に流れてチャンスを創ったマイケル・アントニオと、2本の惜しいシュートを放ったヴラシッチには、ロンドンスタジアムでのリベンジを期待しましょう。

プレミアリーグの4試合は、ウルヴスVSワトフォード、ノリッジVSチェルシー、リーズVSアストン・ヴィラ、サウサンプトンVSニューカッスル。4つとも「元気なほうの勝ち」という結果に終わったなかで、最大のサプライズは「ウルヴスのゴールラッシュ」でした。

27試合で23失点という堅守で8位に着けているチームは、リーグ18位の24ゴールという貧攻が課題でした。ところが、ワトフォードとのホームゲームは、キックオフから21分で3発をゲット。ショートパスをつないだ3分の先制点は、左に流れたファン・ヒチャンのラストパスを受けたラウル・ヒメネスが、カマラの股間を抜いてゴール右に転がす技ありの1発でした。

18分には、右からのクロスをゴール左でトラップしたアイ・ヌーリの折り返しを、クチョ・エルナンデスが自らのゴールに押し込んでしまいました。21分の3点めは、ボックス左に出たフォスターのミスキックがポデンスの足元へ。あわてて戻ったGKは、無人のゴールに向かうボールを見送るしかありませんでした。

仕上げは85分、ボックス右手前に上がったルベン・ネヴェスの美しすぎるループシュート!ワトフォードにオンターゲットを許さなかった守備的なチームは、今季プレミアリーグで初の4ゴールです。この後、チェルシーとアストン・ヴィラも、降格危機のチームに快勝しました。最下位ノリッジと戦ったブルーズは、3分のCKをチャロバーがヘッドで押し込んで先制。14分には、カイ・ハヴェルツのパスを受けたメイソン・マウントが豪快な一撃を右隅に突き刺しました。

66分のチャロバーのハンドで、プッキにPKを決められたものの、90分にジョルジーニョの縦パスからカンテが中央に転がし、カイ・ハヴェルツが左隅に蹴り込んで1-3。最前線をまかされたドイツ代表は、バーンリー戦の2発に続く2戦連続ゴールと調子を上げてきています。

ビエルサ解任のリーズとアウェイで戦ったヴィラは、0-3で圧勝です。22分にマッティ・キャッシュのグラウンダーをインサイドで叩いたのは、プレミアリーグ復帰後3ゴール3アシストと好調のコウチーニョ。ゴール前で触ってGKメリエの判断を狂わせたパスカル・ストライクがいなければ、4つめのゴールは記録されなかったでしょう。

2点めは65分、逆サイドでマッティ・キャッシュが空いたのを見逃さなかったダニー・イングスのクロスは完璧。切り返しでフィリポを振り切ったSBが、左足でニアに決めました。73分のゴールは、左サイドのFKから。ファーにいたタイロン・ミングスが脇にいたチャンバースに預けると、ダイレクトで蹴ったシュートが左のサイドネットに吸い込まれました。

この日最大の注目カードは、プレミアリーグ後半戦で4勝2分2敗のセインツと、5勝2分のニューカッスルの好調対決です。25分に先制したのはセインツ。ウォード=プラウズのサイドチェンジが左のカイル・ウォーカー=ピータースに通り、ファーに上がったクロスを3人が競り合うと、中央に浮いたボールをスチュアート・アームストロングがヘッドでプッシュしました。

リードされたニューカッスルは、これまで眠っていた2人のニューフェイスのゴールで逆転に成功します。31分、左にまわっていたシェルヴィの美しいクロスをヘディングで合わせたのは、移籍してから7試合ノーゴールだったクリス・ウッド。52分の決勝点は、右からのCKでした。ファーで競り勝ったのも、新戦力のダン・バーン。トリッキーなヒールキックを枠に収めたのは、プレミアリーグ初先発のブルーノ・ギマランイスです。

セインツに攻め立てられながらも逃げ切ったマグパイズは、TOP10に4ポイント差に迫っています。夏の補強が成功すれば、ヨーロッパリーグの出場権を争うチームに変貌を遂げるかもしれません。日曜日の相手はチェルシー。オーナーの資産凍結というニュースに揺れる3位と、守備力が格段に上がった14位の対戦は、緊張感が高い接戦になるのではないでしょうか。

以上、木曜開催の5試合をダイジェストで紹介しました。明日はブライトンVSリヴァプールと、マンチェスター・ユナイテッドVSトッテナムです。いやー、プレミアリーグは忙しい…。


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