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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

プレミアリーグは7戦3発で18位、欧州は4戦連続3発で全勝…乱調ウェストハムは新戦力の覚醒に期待!

チェルシーとリヴァプールが出遅れたプレミアリーグ2022-23シーズンは、ブライトン、フラム、ブレントフォードといった一体感があるクラブが上位に進出しています。その一方で、近年はTOP4争いに食い込んでいたウェストハムとレスターが絶不調。8節まで勝利なしで、最下位に沈んだブレンダン・ロジャース監督の去就が話題になっていますが、デヴィッド・モイーズもなかなかのピンチです。

プレミアリーグ8節までで、1勝1分5敗で18位。「マン・シティ、チェルシー、トッテナムと序盤で当たったから…」という説明は、ビッグ6との対戦が4つあったレスターよりも説得力がありません。6位だった2020-21シーズンも連敗スタートでしたが、スパーズ戦とマン・シティ戦をドローに持ち込み、2勝2分3敗の14位。7位フィニッシュの昨季は、3勝2分2敗で9位でした。

最初の7試合で喫した9失点は、ELとECLの出場権を獲得した過去2年より少ないのですが、3ゴールしか決めていない攻撃陣は早期の立て直しが必要です。2020-21シーズンはチェルシーとアーセナルより多い62ゴール、昨季はマン・ユナイテッドを上回る60ゴール。夏に移籍したヤルモレンコとヴラシッチは、前のシーズンで2ゴールしかゲットしておらず、得点力低下の理由にはならないでしょう。

いや、それどころか、前線は大型補強でクオリティが上がっているはずです。マイケル・アントニオ、ボーウェン、ベンラーマ、フォルナルス、ランシーニは健在。夏のマーケットで1億ポンドを投じたスカマッカ、コルネ、ルーカス・パケタは、いずれも得点力がセールスポイントです。

サッスオーロに3050万ポンドを支払ったスカマッカは、昨季セリエAで36試合16ゴール。バーンリーの左サイドで脅威となったコルネは、プレミアリーグ26試合9ゴール1アシストという数字を残しています。クラブレコードとなる5100万ポンドで獲得したルーカス・パケタは、オリンピック・リヨンで26試合9ゴール6アシスト。ハマーズの問題のひとつは、彼らが全員プレミアリーグにフィットしていないことです。

最も注目度が高いルーカス・パケタは、先発したチェルシー戦とエヴァートン戦で空回り。リヨン時代のチャンピオンズリーグでペップ相手に3戦4発、2勝1分で「マン・シティキラー」といわれたコルネは、プレミアリーグ出場は52分に留まっています。スカマッカも先発1試合のみで、167分ノーゴール。1-0で敗れたエヴァートン戦は、コルネは29分、スカマッカは20分の出場で目に見える成果を出せませんでした。

プレミアリーグの数字だけ見ると、補強は失敗かも…という気分になりますが、スカマッカとコルネはヨーロッパカンファレンスリーグで大暴れしています。デンマークのヴィボーと戦ったプレーオプのホーム&アウェイと、シルケボー、FCSBと当たったグループステージは、4試合連続3ゴールの4連勝と絶好調。スカマッカは4戦3発、コルネは4戦5アシストと別人のようなパフォーマンスを披露しています。

ハマーズのゴール欠乏症は、新戦力の出遅れだけが理由ではなく、シュートが打てないマイケル・アントニオ、7戦ノーゴールのボーウェンなどさまざまな要因が重なった結果だと思います。しかし、これから昨季までの強さを取り戻すためには、ポテンシャルが高いニューフェイスたちの覚醒は不可欠でしょう。

デヴィッド・モイーズ監督は、「木曜日の後、日曜日に戦うのはつらい」とこぼしていますが、「まあまあターンオーバーしてますよね?」とツッコミ…いや激励したくなります。ハマーズは、早期に巻き返しモードに入れるのでしょうか。インターナショナルブレイクが、主力のリフレッシュと戦い方の共有ができる素敵な時間になることを祈る次第です。


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