ベイル、スアレスは本当に海を渡るのか…幸せに見えないレアル・マドリードの一流選手たち
欧州におけるプレミアリーグの弱体化、リーガ・エスパニョーラの戦力不均衡問題などいろいろありますが、いちばん気になるのは、個々の選手の満足度です。レアル・マドリードやバルセロナに他国から移籍した選手を見ていると、その大半が加入後、不幸になっているように見えるんですよね。
バルセロナでは、カンテラ出身の選手(=生え抜き、ということです)以外は重要度が下がる傾向にあり、ソングやビジャは先発出場試合が半分以下。レアル・マドリードでいえば、中盤より前の選手で、クリスティアーノ・ロナウド以外はすべて、リーグの6割のゲームでしか先発出場していません。6700万ユーロもかけて連れてこられたカカはほぼ干され、ケディラとモドリッチ、シャビ・アロンソはターンオーバーの歯車のひとつと化し、誰もレギュラーといえない状態。イグアインはシーズン16ゴールを奪っても満足に使われず、ベンゼマとディ・マリアは実力の半分も出せていないでしょう。既にチームを離れることを明言しているイグアインが抜けたとしても、そこにベイルとスアレスが入ってきたとしたら…。サッカーは、11人でやるスポーツです。今度は誰が満員電車から降りるのでしょうか。ベンゼマのチャンスは激減しそうですね。エジルはどうでしょうか。後半30分を過ぎないと、カジェホンを見ることはできなくなりそうです。
一方で、再三移籍の噂はありながら、チームに留まったプレミアリーグ上位クラブの「主力選手」たち、たとえばジェラード、ランパードは、サポーターから愛され、自らの実力を充分発揮しながらサッカー選手としての人生を満喫しているようにみえます。いろいろワケありで移籍志願をしたルーニーやテベスですら、昨季はレアル・マドリードで「主力扱い」のエジルと同等以上に試合に出場しています。果たして、どちらが幸せなのでしょうか。
ちなみに昨季、チャンピオンズリーグ制覇を果たしたのは、一流どころにうまく若手や中堅を組み合わせ、長くチームに在籍している選手たちを中心にコンビネーションを熟成させたバイエルン・ミュンヘンです。バルセロナには長期的視点があり、決してお金でチームづくりをしているとはいいませんが、少なくともペレス会長には考えていただきたいですね。クラブ、サポーター、選手…過剰で性急な投資の果てに、幸せになったのは誰ですか?と。
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