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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ビルドアップとパスワークをペップが絶賛! ブライトンの驚愕のスタッツを徹底レポート!

2015-16シーズンにレスターが大番狂わせの優勝を遂げて以来、プレミアリーグはビッグ6を中心にまわっていました。過去6シーズンで、彼らを上回る戦績でシーズンを終えたクラブは、2019-20シーズンから2年連続5位のレスターと、2020-21シーズンに6位に食い込んだウェストハムだけです。

直近5年のTOP2は、マンチェスター・シティ、リヴァプール、マンチェスター・ユナイテッドのみ。緩やかに秩序が保たれていたリーグは、今季に入って突如、乱れました。トーマス・トゥヘルとアントニオ・コンテが揃って解任となった驚愕のシーズン。1年前に4冠をめざしていたレッズは8位に沈み、チェルシーは31試合で30ゴールという貧攻で11位に転落しました。

CLで優勝経験がある名門に代わって上位にジャンプアップしたのは、ニューカッスル、アストン・ヴィラ、ブライトンです。エディ・ハウ率いるマグパイズは、今季プレミアリーグ最少の24失点という堅守を築いて4位をキープ。ウナイ・エメリの就任で攻撃力を高めたアストン・ヴィラは、直近9試合を7勝2分という快進撃で6位に着けています。

ヴィラのすぐ下にいるブライトンは、29試合しか消化しておらず、最終盤に勝利を重ねればCL出場権に手が届くポジションにいます。本日、ここで取り上げたいのは、三苫薫が活躍するチームの秀逸なスタッツです。公式戦20勝7分9敗、プレミアリーグで14勝7分8敗という素晴らしい戦績を残しているチームは、リーグで2番めに完成度が高いといっても過言ではないでしょう。

デ・ゼルビ監督のチームについて、特筆すべきスタッツをピックアップしてみましょう。まずは、ポゼッション。「WhoScored」によると、60.8%はマン・シティ、アーセナルに次ぐ3位です。デ・ゼルビ就任以降は62.5%にUPし、ペップのチームと0.3%という僅差で2位に食い込んでいます。

ルイス・ダンク、ウェブスター、カイセド、パスカル・グロスらが、相手のプレスを引き付けながら短いパスをまわすビルドアップは、ワールドクラスを擁するビッグクラブでも簡単に真似できるレベルではありません。パス成功率85.6%も、マン・シティの89.1%に続く2位。パスワークだけでなく、シュートに関するスタッツもトップクラスです。

オープンプレーからの40ゴールは、アーセナルの55、マン・シティの53に次ぐ3位。1試合あたりのシュート数15.7も3位で、ガナーズとマン・シティが上にいるだけです。オンターゲット6.2本は、ペップの5.8を凌駕する堂々のTOP。ソリー・マーチは31本でリーグ9位、マック・アリスターの27本はウーデゴーアと並んでMFの1位です。

得点に関する数字では、オウンゴールを4つもらっているのも、地味ながらリーグ1位。攻撃におけるウィークポイントはセットピースで、4ゴールはマンチェスター・ユナイテッドと並んで最下位です。ストロングヘッダーがいないため、三苫薫、エストゥピニャン、ソリー・マーチがサイドを突破してグラウンダーを入れるか、カットインから狙うのが定番となっています。

ポッターの後を継いだデ・ゼルビ監督は、夏のマーケットで戦力がダウンしたチームを、よくぞここまで強くしたものだと感心します。新戦力のエンシソ、アヤリ、ブオナノッテ、ビリー・ギルモアは1000万ポンド以下で、最高額はエストゥピニャンの1490万ポンド。売却リストを見ると、昨季の主力が4人もいます。

チェルシーが引き抜いたククレジャは5600万ポンド、スパーズに持っていかれたイヴ・ビスマは2500万ポンド。エースだったモペイは1500万ポンドでエヴァートンに移り、12月までチームのリーディングスコアラーだったトロサールも2500万ポンドでアーセナルに移籍しています。心臓疾患で引退を余儀なくされたムウェプも、残ってほしいタレントでした。

マーケットで8000万ポンドの収益を得たクラブは、無名の選手たちで離脱したキーマンの穴を埋めてしまいました。ククレジャの後釜は、攻撃力では劣らないエストゥピニャン。イヴ・ビスマのポジションには成長著しいカイセドが入り、モペイの役割は18歳のエヴァン・ファーガソンが引き継いでいます。

ベルギーから呼び戻した三苫薫のパフォーマンスを見たサポーターは、トロサールの残像がかすみ始めているのではないでしょうか。公式戦トータル10発は、マック・アリスターと並んでチームNo.1。川崎フロンターレに250万ポンドしか払わなかった日本代表は、今季最高のサプライズといっても大げさではないでしょう。

「ビルドアップに関して、ブライトンは世界最高のチームだ。GKからつなぎ、ファイナルサードに運ぶプロセスで彼らより優れたチームはない」(ペップ・グアルディオラ)

「デ・ゼルビは、ブライトンをCLのチームのようにプレイさせている。世界最高のクオリティのリーグでそれを実現したのは、ククレジャ、イヴ・ビスマ、トロサールという3人の主力の売却を容認し、全員足しても9000万ポンド程度のチームだ。驚くべきサクセスストーリー。ブライトンの採用戦略がいかに効率的・革新的であるかを示している」(「スカイスポーツ」ルイス・ジョーンズ記者)

1試合消化が少ないとはいえ、4位ニューカッスルとの差は7ポイント。難易度の高いミッションですが、最後まで諦めず、TOP4フィニッシュをめざしていただければと思います。ブライトンの次戦は…おお、FAカップ準決勝でマンチェスター・ユナイテッドでしたね。どうぞ、お手柔らかに。デ・ヘアやマグワイアをいじめないでください。


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