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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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負傷完治、レンタルバック…補強だけじゃない!プレミアリーグ後半戦の「隠し玉」に注目!

オスカルとミケルを中国に抜かれたチェルシーは、冬に補強をしなくても、プレミアリーグ首位のまま駆け抜けてしまうかもしれない…。FAカップのピーターバラ戦で最終ラインに戻ってきたズマを見ながら、ふとそんなことを考えました。マンチェスター勢の話題を中心に、移籍ゴシップがイギリスメディアを華々しく飾るなか、チェルシーはレンタルに出していた3人の若手をさりげなくチームに組み込んでいます。ナタン・アケ、ケネディ、チャーリー・ムソンダ。なかでもナタン・アケは、チェルシーにとってはバリバリの即戦力、泣く泣く返したボーンマスにとっては激痛でしょう。

エディ・ハウ監督のチームで11月からレギュラーとなり、プレミアリーグで3ゴールを決めたセンスあふれる21歳は、CBもウイングバックもセントラルMFもこなすユーティリティの高いプレーヤー。左のWBとウイングには、ケネディという選択肢も加わりました。ズマの復帰でアスピリクエタを右サイドに、ヴィクター・モーゼスを前線に出すこともできるようになり、コンテ監督の選択肢は一気に増えています。フェルナンド・トーレス、サラー、クアドラードの例もあるように、フィットするかどうかわからない選手に大枚をはたくより、「長期離脱から復帰した選手+レンタルバック」のほうが堅実な強化になりそうな予感があります。

同じ目線で他のクラブについてもチェックしてみましょう。アーセナルにはダニエル・ウェルベックが復帰しており、アレクシス・サンチェスやエジルをなだめられる主将メルテザッカーも間もなく戻ってきます。プレミアリーグになじんできた感のあるルーカス・ぺレスは、後半戦で本領を発揮しそうな気配を漂わせています。リヴァプールでは1年以上もリハビリに耐え続けたジョー・ゴメスが元気な姿を披露し、グルイッチもそろそろ出てくるでしょう。そんな視点で見ると、マンチェスター勢にはさほどプラス材料がありません。モウリーニョ監督が期待できるとすれば、シュヴァインシュタイガーの予想外の活躍と、ルーク・ショーの完治ぐらいでしょうか。コンパニが万全であればペップは喜びそうですが、ファビアン・デルフがさほど機能しないとすれば、マン・シティは補強にプラスアルファを求めるしかありません。

トッテナムはラメラが戻ればより戦いやすくなり、フィンセント・ヤンセンとエンクドゥがプレミアリーグでも結果を出せるようになればヨーロッパリーグとの両立が楽になります。中位以下のクラブに目を移せば、前半戦を完全に棒に振ったレスターのナンパリス・メンディ、同じく負傷が癒えたストークのアフェライ、鋭いドリブルが目を引くサウサンプトンの19歳ウインガー、シムズあたりが気になります。スウォンジーで冴えない前半戦を過ごしたネイサン・ダイアーは、新指揮官ポール・クレメントの眼鏡にかなうでしょうか。サンダーランドにローン移籍したものの今季プレミアリーグで出場ゼロのロイク・レミー、序盤の3試合にしか出ていないエヴァートンのアルナ・コネも、このまま終わってほしくない選手です。

紹介してきた選手について、競馬の3連単方式で「活躍予想」をするとすれば、ズマ、ウェルベック、ナンパリス・メンディの順です。昨季、レスター戦のラストプレーで勝ち越しゴールを決めたウェルベックのように、チームの窮地を救う選手は現われるでしょうか。不本意な半年を過ごした選手たちの巻き返しに注目したいと思います。

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“負傷完治、レンタルバック…補強だけじゃない!プレミアリーグ後半戦の「隠し玉」に注目!” への5件のフィードバック

  1. レッズサポ より:

    シーズンも後半戦になってくると各チームの選手層が見えてくるので、面白いですね。
    チェルシーとアーセナルは羨ましい程に選手層が充実しているように見えます。隣の芝生は青く見えますねぇ。

  2. makoto より:

    レッズサポさん>
    ですねぇ。チェルシーが補強なしで優勝したら、コンテ監督に思い切り拍手ですね。アーセナルも、前線の組み合わせで悩むぐらいの充実ぶりです。

  3. 新参 より:

    アーセナルは前と後は充実しているんですが、中盤センターがラムジーとジャカしかいないのが、痛すぎます。予定どおりでいけば、3月にはフルメンバーになるので、出来れば内部からの抜擢に期待したいです。身体が出来上がってきたと噂のゼラレム、CBにコンバートされているものの元々は中盤センターだったビエリクなどがブレイクすると面白いかと。

    取り上げてくださったウェルベックはサンチェスが0トップのときの左サイドに定着してほしいです。イオビ、チェンバレンともに成長してはいるものの決定打には至らないので。
    また、メルテザッカーはコスタフィのバックアップをしてもらい、連携不足を露呈したガブリエルにはベジェリンのバックアップに回ってもらうのがベストだと思います。
    復帰時期未定のウォルコットの穴はペレスが埋めると期待しています。

    となると、やはり鍵を握るのは中盤センターの選手層かと。

  4. K より:

    レッズやシティのようにクオリティが高い選手をどれだけ抱えていても、特定のポジションだけ強くて他のポジションに穴があるより、チェルシーのように役割毎に1枚ずつ余分な控えが居るチームの方がシーズン通すと強いですね

    ヘンドの怪我でレッズにはアンカーの控えが全く居ない事に気付きました。特に今年は攻撃時には3-4-3、守備時は4-3-3ですので昨年の攻撃時4-1-4-1、守備時は4-2-3-1に対してアンカーのパスコースが減って要求が高くなっています
    常に考えて走り続けてビルドアップを組み立てつつ、守備時のファーストDFとして素早いプレスをかけるヘンドが抜けて
    判断とワンタッチの技術に乏しいチャンやスチュアートに変わってチームの質がガタ落ちして震えています
    今いるメンバーならブラナガンが1番適任と思うのですが、彼も前線でのプレーを続けてますし、怪我が治ればローンが濃厚。全く足りないサイドはスタリッジ、オリギ、フィルミーノで多少ごまかせますが、ヘンドとララナの控えが全く居ない中盤は本当にヤバいです

    戦術的に不要なオスカルは損失も小さく、左SBとCBを高度なレベルでプレー可能なアケの復帰はチェルシーには大きいですね。ミケルが抜けた真ん中や前線のユーティリティプレーヤーを獲得すればスカッドに穴は全く有りません。来季と奇跡を信じるしか…

  5. makoto より:

    新参さん>
    中盤センターは、3人抜けましたからね…。イオビやチェンバレン、ビエリクがバックアップできるといいのですが。ドイツ移籍の影がチラつくゼラレムは、アーセナルで活躍してほしいなと思います。

    Kさん>
    エムレ・ジャンが務めるという前提で今のチームがあったのだと思いますが、フィットしませんね。一方で、昨季はヘンダーソンも機能していなかったわけで、レッズサポーターの要求レベルもまた、格段に上がったのだと思います。クロップ監督がいかに素晴らしいか、ですね。

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