イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

アブラハム、ピックフォード…U-21欧州選手権に出場するイングランド代表の注目選手をチェック!

この夏の欧州は非常にややこしいことになっております。韓国で開催されたU-20ワールドカップが終わった直後に、ポーランドでU-21欧州選手権が開幕。前者は大会が開催された2017年に20歳という考え方で、1997年1月1日以降に生まれた選手が対象となるのに対して、後者は予選開始時に21歳という縛りで、1994年1月1日以降生まれというレギュレーションです。ともあれ、U-21ユーロがいよいよ開催しました。プレミアリーグファンにとっては、こちらのイングランド代表のほうがおなじみの選手が多いでしょう。緒戦のスウェーデン戦をスコアレスドローで終えたチームには、エヴァートンへの移籍が決まったばかりのGKピックフォード、ビッグクラブから注目されているレスターのSBベン・チルウェル、既にプレミアリーグ138試合出場とセインツの中心選手として働いているウォード=プラウズが揃っています。

チームのフォーメーションとスウェーデン戦に出場した11人を紹介しましょう。4-4-2で戦うボスロイド監督のチームは、最前線にタミー・アブラハムとネイサン・レドモンドを並べています。ノリッジからセインツに移籍して、プレミアリーグ32試合7ゴールという数字を残したレドモンドは、この世代のアタッカーとしては頭ひとつ抜けている存在。チャンピオンシップ17位のブリストルで24ゴールとストライカーとしてのセンスを見せつけたアブラハムは、この大会でも結果を出して新シーズンにつなげたいところです。中盤の右にウォード=プラウズ、逆サイドにはノリッジのジェイコブ・マーフィー。チャンピオンシップで9ゴールを挙げた22歳のマーフィーは、そろそろプレミアリーグのクラブから声がかかるかもしれません。

中盤の真ん中には、ルイス・ベイカーとチャロバーのチェルシーコンビが起用されました。2015年からの2シーズンをフィテッセで過ごしているベイカーは、昨季は32試合9ゴールと完全にレギュラーに定着。アントニオ・コンテ監督にしばしば起用されたチャロバーは、プレミアリーグ10試合出場と来季につながる足跡を残しています。ロフタス=チークが負傷で出られなかったのが残念ですが、最強ユースを持つチェルシーはさすが若手の宝庫と痛感させられます。

【U-21欧州選手権 イングランド代表メンバー】
GK:
ジョーダン・ピックフォード(サンダーランド→エヴァートン)
アンディ・ガン(マンチェスター・シティ)
ジョナサン・ミッチェル(ダービー・カウンティ)
DF:
メイソン・ホルゲート(エヴァートン)
カラム・チャンバース(アーセナル)
ベン・チルヴェル(レスター)
ジャック・スティーブンス(サウサンプトン)
マット・ターゲット(サウサンプトン)
ロブ・ホールディング(アーセナル)
コートニー・ハウス(ウォルバーハンプトン)
ドミニク・イオーファ(ウォルバーハンプトン)
アルフィー・モーソン(スウォンジー)
MF:
ナサニエル・チャロバー(チェルシー)
デマライ・グレイ(レスター)
ジェームズ・ウォード=プラウズ(サウサンプトン)
ルイス・ベイカー(チェルシー)
ネイサン・レドモンド(サウサンプトン)
ジョン・スウィフト(チェルシー)
ウィル・ヒューズ(ダービー・カウンティ)
ジャック・グリーリッシュ(アストン・ヴィラ)
FW:
タミー・アブラハム(チェルシー)
ジェイコブ・マーフィー(ノリッジ)
コーリー・ウッドロウ(フラム)

最終ラインは、ホルゲート、チルヴェル、モーソン、チャンバースと、プレミアリーグで出番を増やした4人です。ベンチには、吉田麻也とコンビを組んだジャック・スティーブンスとシーズン最終盤に負傷から復帰したマット・ターゲットのセインツコンビや、アーセナルの3バックで貴重な経験を積んでいるホールディングもおり、ポーランド戦とスロバキア戦ではピッチに顔を出すかもしれません。

本大会に選ばれた23人のうち、チェルシーから4人、セインツから4人。若手の育成に定評のあるクラブから将来が楽しみな選手が順当に選出されています。私が注目している選手は、点取り屋のアブラハム、コンテ監督のチームでパスセンスを披露してほしいベイカー、アストン・ヴィラでくすぶり気味の悪童グリーリッシュ、スウォンジーでレギュラーの座をつかんだモーソン、スウェーデン戦でPKをストップしたピックフォードです。U-20ワールドカップに続いて、イングランドは頂点に立つことができるでしょうか。19日にキェルツェで行われるスロバキアとの第2戦は必勝です。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す