イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

金融&ギャンブル系が半数以上!プレミアリーグ2017-18シーズン胸スポンサーランキング

2010-11シーズンは総額1億ポンド。7年後の今シーズンは2億8100万ポンド(約421億円)と3倍になりました。「デイリー・ミラー」が、プレミアリーグ2017-18シーズンの胸スポンサーを金額ランキング形式で発表しています。1位はやはりマンチェスター・ユナイテッド。シボレーから得ている4700万ポンド(約70億4000万円)は、日本でも話題となった2位チェルシーの横浜ゴムの4000万ポンド(約59億9000万円)を押さえてぶっちぎりのトップです。3位はエティハド航空から3500万ポンド(約52億4000万円)を受け取っているマンチェスター・シティ。4位はアーセナルと思いきや、中国の保険会社AIAと3500万ポンド(約52億4000万円)で契約したトッテナムが同額3位で食い込んでいます。

スタジアムの規模、ファン層の広さを考えれば、アーセネルとエミレーツ航空の3000万ポンド(約44億9000万円)は安く感じられますが、長くスポンサードしていたエミレーツがサッカー界から撤退する意向と伝えられており、2019-20シーズンにはより高額のスポンサーロゴがつくことになるでしょう。スタンダード・チャータードのリヴァプールも同じく3000万ポンド。プレミアリーグのTOP6は、自動車、航空会社、金融系が2社ずつとなっています。

7位のウェストハムのスポンサーはBetway。彼らの1000万ポンドを筆頭に、20クラブ中9クラブがオンラインベッティングの会社と契約しています。フットボールとの親和性が高く、ワールドワイドに利用者を獲得したいと考えている彼らにとって、テレビによる露出量が多いプレミアリーグのクラブは自社の認知率を高める優良な広告媒体なのでしょう。中国が4社入っているのに対して、地元イギリス企業はリヴァプール、サウサンプトン、ストーク、ワトフォードと4社のみ。金融系とオンラインベッティング以外はセインツの胸を飾るヴァージン・メディア1社で、「アジア系&お金系増加」の傾向は今後も続いていくものと思われます。

【プレミアリーグ2017-18シーズン 胸スポンサー・年間支払額ランキング】
1位/マンチェスター・ユナイテッド
  →シボレー(アメリカ)/4700万ポンド(約70億4000万円)
2位/チェルシー
  →横浜ゴム(日本)/4000万ポンド(約59億9000万円)
3位/マンチェスター・シティ
  →エティハド航空(UAE)/3500万ポンド(約52億4000万円)
3位/トッテナム 
  →AIA(中国)/3500万ポンド(約52億4000万円)
5位/アーセナル
  →エミレーツ航空(UAE)/3000万ポンド(約44億9000万円)
5位/リヴァプール
  →スタンダード・チャータード(イギリス)/3000万ポンド(約44億9000万円)
7位/ウェストハム
  →Betway(マルタ)/1000万ポンド(約15億円)
8位/エヴァートン
  →Sportpesa(ケニア)/960万ポンド(約14億4000万円)
9位/クリスタルパレス
  →ManBetX(フィリピン)/650万ポンド(約9億7300万円)
10位/ニューカッスル
  →Fun88(中国)/600万ポンド(約8億9800万円)
10位/サウサンプトン
  →ヴァージン・メディア(イギリス)/600万ポンド(約8億9800万円)
12位/スウォンジー
  →LeTou(中国)/450万ポンド(約6億7400万円)
13位/レスター
  →キング・パワー(タイ) 400万ポンド(約5億9900万円)
14位/ボーンマス
  →M88(ジブラルタル)/350万ポンド(約5億2400万円)
15位/ストーク
  →Bet365(イギリス)/320万ポンド(約4億7900万円)
16位/ワトフォード
  →FXプロ(イギリス)/300万ポンド(約4億4900万円)
16位/WBA
  →Palm(中国)/300万ポンド(約4億4900万円)
18位/バーンリー
  →Dafabet(フィリピン)/250万ポンド(約3億7400万円)
19位/ブライトン
  →アメリカン・エキスプレス(アメリカ)/150万ポンド(約2億2500万円)
19位/ハダースフィールド
  →Ope Sports(マルタ)/150万ポンド(約2億2500万円)

ちなみに、ブンデスリーガは総額約1億2000万ポンド。リーグ戦がチームあたり34試合しかないので、その分金額が小さくなるのはわかるのですが、プレミアリーグの半分にも満たない規模と聞くとびっくりです。テレコムがついているバイエルン・ミュンヘンは3500万ユーロ(約45億5000万円)とアーセナルと同規模なのですが、ガスブロムと金額変動制の契約を結んでいる2位シャルケ04の基本料は2000万ユーロ(約26億円)で、プレミアリーグの上位クラブの6割程度に留まっています。昨季は2億2650万ポンドだったプレミアリーグは、この1年でシャルケ3つ分の金額を上乗せしたことになりますが、テレビ放映権料&スポンサーフィーの高額化はどこまで進むのでしょうか。中堅・下位クラブの単価が上昇すれば、競争環境はまずまず激化します。試合がエキサイティングになるのは歓迎ですが、移籍金の額を聞いてドキドキするのはどこかで終わりにしていただかないと…。

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