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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

チャンスがあるのはどこ⁉ プレミアリーグ2018-19シーズン・若手の出場時間ランキング!

Premier League: Does your club give youth a chance?(プレミアリーグ:あなたのクラブは若手にチャンスを与えていますか?)」。イギリスメディア「BBC」が、プレミアリーグのクラブが22歳以下の選手をどのくらい起用しているかを調査しています。「22」という数字を見た瞬間、1位は間違いなくレスターだろうと思いました。ベン・チルウェル、ジェームズ・マディソン、ウィルフリード・エンディディ、デマライ・グレイ、ケレチ・イヘアナチョと、5人の22歳が主力として活躍しているチームです。新戦力のソユンチュも22歳、ピュエル監督に抜擢されたチョードリーは21歳、モナコからレンタルしたティーレマンスも21歳。プレミアリーグ23節までの集計で2位アーセナルの倍近い8373分を記録したレスターは、3年後には上位を脅かすチームになっているかもしれません。

4467分のアーセナルは、グエンドゥジ、メートランド=ナイルズ、ルーカス・トレイラ、イオビと中盤にフレッシュな顔ぶれを揃えています。彼らが成長を遂げ、最終ラインに安定をもたらすことができれば、来季プレミアリーグでは優勝争いに食い込んでくるでしょう。3位エヴァートンはイングランド人の若手が多く、U-20ワールドカップで主力となったジョンジョ・ケニーやカルヴァート=ルーウィンが出番を増やしています。エースのリシャルリソンとサイドを主戦場とするルックマンは21歳、中盤センターのトム・デイヴィスはまだ20歳です。マルコ・シウヴァ監督が、彼らを起用した時間は4455分。伸びしろのあるチームは、次のシーズンにはEL出場権をめざせるレベルに到達したいところです。

4位のウェストハムは4134分。最終ラインのディオプ、中盤の底を支えるデクラン・ライスはレギュラーに定着しました。5位はトッテナムの4083分で、デル・アリに加えてフォイスとオリヴァー・スキップが、徐々にチャンスを活かし始めています。上位5チームが4000分を超えており、1試合あたりに直すと2人の選手が常時レギュラーとして出場している計算になります。6位ウルヴスは、ルベン・ネヴェス、ジョッタ、ヴィナグレで3962分。7位は3089分とグッと下がって、ハダースフィールドが入っています。プレミアリーグ首位のリヴァプールは、2553分で8位。ジョー・ゴメスとアーノルドに負傷がなければ、上位に迫っていたはずです。

【プレミアリーグ2018-19シーズン 22歳以下の出場時間ランキング】
1位/レスター 8373分
2位/アーセナル 4467分
3位/エヴァートン 4455分
4位/ウェストハム 4134分
5位/トッテナム 4083分
6位/ウルヴス 3962分
7位/ハダースフィールド 3089分
8位/リヴァプール 2553分
9位/ボーンマス 2400分
10位/マンチェスター・ユナイテッド 2009分
11位/フラム 1975分
12位/クリスタル・パレス 1965分
13位/サウサンプトン 1671分
14位/ニューカッスル 1409分
15位/マンチェスター・シティ 1107分
16位/ブライトン 863分
17位/バーンリー 440分
18位/ワトフォード 296分
19位/チェルシー 151分
20位/カーディフ 0分

2009分のマンチェスター・ユナイテッドは、ぎりぎりTOP10。ラシュフォードひとりで1300分を超えており、ジオゴ・ダロトとマクトミネイは今後に期待です。1107分で15位のマンチェスター・シティは、21歳のガブリエウ・ジェズスが大半を占めており、ジンチェンコと18歳のフィル・フォーデン以外に今後が楽しみな存在は出てきていません。スターリング、レロイ・サネ、バンジャマン・メンディらを連れてきて育てたチームは、今後も有望株の外部調達によって強化を進めていくことになるのでしょう。

最大の驚きは、チェルシーです。最強ユースを誇るクラブは、クリステンセンとカラム・ハドソン=オドイが151分をもらっただけで、プレミアリーグ20クラブ中19位。22歳以下がひとりもいないカーディフが下にいるだけという現状は、寂しいとしかいいようがありません。1月の誕生日までは対象だった「隠れ22歳」のロフタス=チークもプレミアリーグ先発1試合で327分に留まっており、ユース出身の主力選手がいない状態が続けば、彼らのユースチームは将来性あるプレーヤーに選ばれなくなるのではないでしょうか。

生え抜きの若手が多ければよいと一概にいえるわけではありませんが、タミー・アブラハム、オラ・アイナ、ルイス・ベイカー、カラム・ハドソン=オドイ、イーサン・アンパドゥらのブレイクを楽しみにしていた者としては、釈然としない状況ではあります。ラシュフォードやアーノルドのような選手が出てくれば、サポーターは盛り上がるものです。サッリ監督、ひとつご検討を。

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“チャンスがあるのはどこ⁉ プレミアリーグ2018-19シーズン・若手の出場時間ランキング!” への2件のフィードバック

  1. nor より:

    ここしばらく、チェルシーのユースは育成 (ルールギリギリの青田買い含む)と戦績、おそらく経済的にもかなりの結果を出していると思います。ただし、あくまでチェルシーブランドがついているだけで、トップチームとは別物なんでしょうね、、、単独の商売といいますか。トップチームは結果を出すために若手は使えないといいつつ、結果の出ない高額補強も多く、悲しくなります。いずれテリーやランパードが凱旋すると、もしかしたらチームの一体感が取り戻せるのかもしれません。

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    チェルシーサポです。欧州でも指折りのユースがあるのに、もったいないですよね。しかし、今回のオドイ移籍問題でフロントとサッリも考えを変えてくれるのではないかと思います。12月以降、オドイとアンパドゥの出場機会は劇的に増えましたし、セスクの後釜をフロントが獲得しなかった理由は、メイソンマウント含む若手にチャンスを与えるためという報道もあります。高齢化の進むチーム改革は、若手起用と補強のバランスをうまく取ってほしいです。

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