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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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総勢10人、1億ポンド⁉ 大型補強のアストン・ヴィラはフラムの失敗に学べるのか?

1年前のトランスファーマーケットで、プレミアリーグに昇格したばかりのフラムが大暴れしていたのを覚えていらっしゃるでしょうか。ジャン・ミシェル=セリ、ミトロヴィッチ、アンギッサとひと夏で移籍金のクラブレコードを3回も更新し、ル・マルシャンやモーソン、ジョー・ブライアンと即戦力を次々と獲得。レンタルでゲットした顔ぶれも、アンドレ・シュールレ、チャンバース、フォス=メンサー、リコと実力派&有望株が目白押しでした。

怪物ライアン・セセニョンの残留も話題となったウェストロンドンのクラブは、プレミアリーグのビッグ6を困らせる存在になるのではないかと期待されたのですが、スイッチングコストを甘く見ていたようです。大型補強により、チームの作り直しを余儀なくされたヨカノヴィッチ監督は、豊富な戦力をうまくまとめきれずにプレミアリーグ最下位のまま11月に解任。後を継いだクラウディオ・ラニエリは、冬のマーケットでノルトヴェイト、ライアン・バベル、マルコヴィッチといったテコ入れを受けながらも失敗し、フラムの冒険は降格という最悪の結果で幕を閉じました。

この夏、フラムの香りが漂うのは、ディーン・スミス監督とジョン・テリーがタッグで残留を狙うアストン・ヴィラです。先頃、「Sportie」にて「祝・昇格!プレミアリーグに復帰した古豪たちの今」という記事を書かせていただいたのですが、1982年にチャンピオンズカップを制した名門クラブは総勢7人に7610万ポンド(約103億円)という大量補強を完了させています。プレーオフを勝ち抜いてトップリーグ復帰を果たしたヴィラは、トゥアンゼベやタミー・アブラハムなどレンタルの選手の活躍がなければ、チャンピオンシップの中位以下に沈んでいたでしょう。

プレミアリーグ昇格を果たした後、ディーン・スミス監督が信頼していたスカッドは、レンタル終了と退団で一気に痩せ細ってしまいました。最も深刻だったのは最終ラインで、トゥアンゼベ、タイロン・ミングス、コートニー・ホースがレンタルバック、アラン・ハットンとトニー・エルフィックが退団。DFが4人しかいなかったチームを「スカイスポーツ」は背骨が破壊されたと表現しています。40試合26発のリーディングスコアラー、タミー・アブラハムと相棒のエル・ガジの離脱も大きなダメージで、前線の補強も急務でした。

前年の主力を何とかキープするべく、サイドを主戦場とするエル・ガジをリールから買い取り、ボーンマスに戻ったタイロン・ミングスとウルヴスのコートニー・ホースも完全移籍にスイッチ。CBにはブレントフォードの若手有望株エズリ・コンサを加え、ニール・テイラーしか頼れる選手がいない左SBにセインツのマット・ターゲットを1100万ポンド(約15億円)で引き入れました。エースのアブラハムに取って代わるのは、クラブレコードの2250万ポンド(約30億円)で獲得したブラジル人FWウェズレイ。ライバルのバーミンガムから獲ったスペイン人MFホタは、グリーリッシュやジョン・マッギンのバックアッパーとなりそうです。

「ザ・サン」によると、ヴィラはさらに3人の獲得を狙っているそうです。2017年にマンチェスター・シティに入団し、昨季はジローナでラ・リーガ23試合に出場した21歳のブラジル人MFダグラス・ルイスは、中盤の底を安定させてくれる成長株。フランス代表のレジェンドに風貌が似ているという理由で「トレセゲ」と呼ばれているエジプトのウィンガーは、トルコのカスムパシャに1000万ポンドを出せば獲れるといわれている選手です。さらにもうひとり、ランスのベルギー人CBビョルン・エンゲルスは900万ポンドでゲットできると目されています。ここまで補強すれば、投資額は1億ポンド(約136億円)オーバーです。

プレミアリーグ経験者をレンタルして昇格に漕ぎ着けたヴィラは、テレビ放映権料をアテにした大型補強で残留を実現できるでしょうか。フラムと同じルートを辿れば、主力を放出せざるを得なくなり、長らくチャンピオンシップで低迷することになりかねません。計算できる戦力は、主将のグリーリッシュ、マッギン、タイロン・ミングス、エル・ガジのみ。他の選手は、ディーン・スミスのスタイルに早期に馴染まなければなりません。期待よりも不安が先立つ船出ですが、果たして…⁉

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“総勢10人、1億ポンド⁉ 大型補強のアストン・ヴィラはフラムの失敗に学べるのか?” への2件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    グリーリッシュは性格が矯正されていることを願う

  2. ホタ より:

    このコメント欄で使用しているHNの由来でもあるホタが加入したので、来季は特に気になるクラブの一つです笑

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