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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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プレミアリーグ2019-20シーズン前半戦総括!【後編】ベストイレブンと躍進&不振の選手たち

プレミアリーグ2019-20シーズンの前半戦総括。クラブの浮沈を振り返る前編に続き、後編では選手たちのパフォーマンスにスポットを当てたいと思います。ビッグ6が続々と落伍した波乱の半年でしたが、折り返しまでのMVPを選ぶのに躊躇はありませんでした。レスターを2位に引き上げた立役者、プレミアリーグ18戦17発のジェイミー・ヴァーディー。2015-16シーズンに24ゴールをゲットし、奇跡の優勝に貢献したストライカーは、32歳になった今もカウンターの主役を担い続けています。今季プレミアリーグ最多となるカウンターから6ゴールのチームに、オンターゲット29本&ショットコンバージョン34.6%といずれもリーグTOPのヴァーディーは欠かせない存在です。

「ビッグ6キラー」といわれる元イングランド代表FWは、2019-20シーズンもアーセナル戦とマン・シティ戦で決めており、強豪6クラブ相手の通算ゴール数を36に伸ばしています。2014年の春にレスターがプレミアリーグに昇格してから6シーズンめとなりますが、長期離脱は1度もなく、直近3シーズンで5試合以上連続のノーゴールは1回しかありません。めざすは自身初のシーズン30発と2度めのリーグ制覇。リヴァプールとの差は13ポイントと厳しい状況ですが、素晴らしいパサーに恵まれたチームで18戦13発なら、充分狙える数字です。

他のポジションでMVPを争う選手を挙げるとすれば、アシストランキングの1位と2位、ケヴィン・デブライネとトレント・アレクサンダー=アーノルド。デブライネの前半戦6ゴール11アシストは自身の過去最速ペースで、昨季プレミアリーグでDFとして史上最多の12アシストを積んだSBは、既に8アシストでレコードを更新する勢いです。中盤のスペースをカバーし、レスターの堅守を支えているエンディディは、ファビーニョに勝るとも劣らないワールドクラスのアンカーに成長しました。タックル数82とインターセプト51回は、いずれもリーグTOP。彼こそが、ロジャース監督が最も手離したくないパーツなのではないかと思います。

さて、どうしましょうか、ベストイレブン。私が選んだ11人は、TOP3が8人を占めています。GKは、出場試合数が少ないアリソン(80.8%)を除けば、セーブ率No.1の75%を記録したシェフィールド・ユナイテッドのヘンダーソン。最終ラインは、2失点以上が1回しかないリヴァプールの3人と、マグワイアの後釜として奮闘したソユンチュです。中盤は、アシスト王とタックル王に加えて、昇格チームで5ゴール5アシストと奮闘したグリーリッシュ。ラシュフォードとスターリングで迷いましたが、シュート数68、オンターゲット29、Hit Woodwork(ポストやバーに当たったシュート)6本で三冠達成(?)のマン・ユナイテッドのエースを上としました。

■プレミアリーグ2019-20シーズン・前半戦ベストイレブン
GKディーン・ヘンダーソン(シェフィールド・ユナイテッド)
DFアーノルド(リヴァプール)、ソユンチュ(レスター)、ファン・ダイク(リヴァプール)、ロバートソン(リヴァプール)
MFエンディディ(レスター)、デブライネ(マンチェスター・シティ)、グリーリッシュ(アストン・ヴィラ)
FWラシュフォード(マンチェスター・ユナイテッド)、ジェイミー・ヴァーディー(レスター)、マネ(リヴァプール)

次点として名前を残したい選手を、何人かピックアップしましょう。素晴らしいセービングを連発してクリスタル・パレスをTOP10に押し上げた守護神グエイタ。マンチェスター・ユナイテッドの右サイドを落ち着かせたワン=ビサカは、ブライトンで7ゴールのFWモペイとともに「今シーズン前半戦のNo.1新戦力」に推したいプレーヤーです。CBは、空中戦の強さとオーバーラップが目を引いたシェフィールド・ユナイテッドのベイシャム。単純なパフォーマンスならマティプなのですが、出場8試合という少なさを割引しました。

中盤は、アンカーならジョルジーニョとファビーニョ。インサイドMFとトップ下はダヴィド・シルヴァ、ジェームズ・マディソン、ジョアン・モウティーニョ。最前線は、チェルシーでプレミアリーグ18戦11発とブレイクしたタミー・アブラハムと、セインツで19試合11ゴールと孤軍奮闘のダニー・イングスです。アウトサイドは、スターリング、ウィリアン、ザハに次ぐドリブルランキング2位のアダマ・トラオレでしょうか。

最後に、期待外れ…いや、ポジティブに表現しましょう。後半戦の巻き返しに期待したい選手の名前を残して、この稿を締めたいと思います。メスト・エジル、パパスタソプーロス、ジョエリントン、マイケル・キーン、ライアン・フレイザー、ハドソン=オドイ、フェリペ・アンデルソン、ベンテケ。負傷離脱が長かったデル・アリ、ポグバ、シャキリと、2度もやらかしてしまったソン・フンミンも、激励の意味を込めてここに入れておきましょう。マルコス・アロンソ、エリクセン、マティッチ、ジルー…そして武藤嘉紀は、2月以降のピッチで見られないかもしれません。以上、プレミアリーグ2019-20シーズンの前半戦総括でした。みなさま、本年もよろしくお願い申し上げます。

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“プレミアリーグ2019-20シーズン前半戦総括!【後編】ベストイレブンと躍進&不振の選手たち” への4件のフィードバック

  1. Macki より:

    明けましておめでとうございます。
    今年も面白い角度でのブログを楽しみにしております。
    CBソユンチュやMFエンディティ選出はうなずけます。
    毎度思いますが、優秀な選手が多い中での選出は大変だと思います。ご苦労様です。後半戦ニュートラルに期待したい選手は、エジルにライアン・フレイザーとシャキリです。

  2. アイク より:

    更新ありがとうございます。
    マネのベスト11入りは説明不要だと思っているので良かったです。
    前半の最優秀監督は無敗のクロップでよろしいでしょうか。

  3. ルーニー より:

    元旦にも関わらず、ご投稿ありがとうございます。難しい選出だったかと思います。
    僕もユナイテッドファンなのでラッシュ君の選出は嬉しいですが、贔屓目を無くせば孤軍奮闘したオーバメヤンの方が相応しいと思いました。アルテタになってからの2試合を見ましたがアーセナルはかなり良くなっています。明日の試合が楽しみです。

  4. プレミアリーグ大好き! より:

    どんだけ観てるんだよ

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