イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

マンチェスター・シティとパリ・サンジェルマンにおとがめなし・・・どうなる!?「腰砕けFFP」の今後

だったら、最初から余計なことはやらなければいいのに・・・というのが、率直な感想です。ニュースソースはロイターで、表現は曖昧ですが、どうやら「パリ・サンジェルマンやマンチェスター・シティをはじめ、違反クラブにファイナンシャル・フェアプレーの罰則適用なし」となる見込みだそうです。いや、これが事実なら、ルンメニゲ会長が「聖域なくやってほしい」と声明を出していたバイエルン・ミュンヘンや、ツッコミ・牽制を再三入れていたアーセナルやリヴァプールなどのプレミアリーグ勢は相当、怒りそうです。4月中旬には「処分の見通し」という報道もあったのに、何がどうなっているのでしょうか。

報道では、「初年度からそこまではやらない見通し」という何とも腰砕けな理由しか書いておらず、実際のところはUEFAの公式コメントを確認するよりほかはありませんが、正直者がバカを見る、となってしまう仕切りだけは回避してほしいですね。仮に今回、チャンピオンズリーグ出場権剥奪までやれなかったとしても、その理由と今後に関する明確な方針や施策が出ないと、大半のクラブは納得しないでしょう。それどころか、今後は公然のルール破りが横行し、コストだけかかって中身はゼロという有名無実な状況になりかねません。最悪の事態は、これです。手間とお金がかかっているのに、成果はなく、よりアンフェアになっている状態。そんなことになるくらいなら、「フェアプレー精神に則って、ファイナンシャルフェアプレーは廃止」としたほうがいいと思います。

以前に、「プレミアリーグは2クラブ!? UEFA事務局長が会見『ファイナンシャル・フェアプレー抵触は76クラブ』」という記事を書きましたが、2ヵ月ほど前には76だった違反クラブが、現在は20弱にまで減っているようです。クリアしたクラブが努力で減らしたのか裏ワザで減らしたのかはわかりませんが、前者であれば、なおさら、ここにきてのうやむや着地はなしでしょう。変な裁きに加担するようなことかもしれませんが、チャンピオンズリーグ出場権剥奪までは無理だったとしても、せめて「新シーズンの勝ち点剥奪」「2014-15シーズンの獲得選手総額にキャップをはめる」など、何らかのペナルティは科してほしいと願っています。今後のためにも。

続報があれば、随時お伝えしますね。ニッポンの優良な株式会社なら、「予定通り罰則を運用」「罰則適用しないなら、無用な制度にコストをじゃぶじゃぶ使った責任をとってプラティニ会長辞任」の二択でしょう。しかし、UEFAですからね・・・。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“マンチェスター・シティとパリ・サンジェルマンにおとがめなし・・・どうなる!?「腰砕けFFP」の今後” への2件のフィードバック

  1. ペップ推し より:

    この結果は意外というか…落胆ですね…

    チェルシー等が処分猶予ならまだしも、マンCとPSGが処分されないのは完全に制度が骨抜きになってしまいましたね!結局FFPも効果なしの制度になるのでしょうか…

    しばらくはまだ金満クラブの春が続きそうです…

  2. makoto より:

    ペップ推しさん>
    何らかの理由があってもう1年移行期間が必要、などの理由があることを信じます。いくらなんでも、あれだけ時間とお金かけて、なしくずしというわけにはいかないでしょう。

makoto へ返信するコメントをキャンセル