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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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スウォンジー、創立100年めに初のメジャータイトル!ところでバウアーズさんは…?

キャピタル・ワンカップ決勝、スウォンジーVSブラッドフォードは、リーグ2(4部相当)のチームに負けるわけにはいかないとばかりにスウォンジーが圧倒。5-0で勝ち、クラブ創立100周年にして初めてのメジャータイトルを獲得し、記念すべき年に華を添えました。

しかしまあ、カップ戦の決勝でこれだけのワンサイドゲームを観ることはもうないでしょう、というくらい一方的なゲームでした。前半はブラッドフォードのシュートゼロ。CKもゼロ。ミチュのシュートをGKが弾いたところをダイアーが詰めてスウォンジーが先制。さらにミチュの左足シュートがゴール右隅に刺さって2点め。もう、本気度が半端じゃありません。何しろ、クラブ創立100周年なんです。これを勝てば、来季ヨーロッパリーグに出られるんです。この試合のために、先週はプレミアリーグのリヴァプール戦でメンバーを落とし、ボコボコにされて0-5で惨敗したんです。ただの決勝ではありません。これだけのものを賭けて、捨てるものを捨てて、ここ1本に絞って臨んでいるんです。…そんな気迫がプレイから伝わってきます。前半を終えたとき、自分がブラッドフォードの監督だったらタオルを投げ入れたくなるな、などと不謹慎なことを考えてしまいました。いやいや、こちらはこちらで、憧れの舞台に期待を膨らませて来ているのでしょう。その戦いぶりを、最後までしっかり見届けなければ。

後半に入り、スウォンジーのガチンコぶりは、輪をかけて激しくなります。中央やや左からのパスをミチュがスルーし、右でフリーになったダイアーが再び決めて3点めを奪うと、さらに攻勢を強め、4点めはPKで奪取。しかもゴール前でどフリーとなったFWを倒したということで、ブラッドフォードGKが一発レッドカード!ここでもスウォンジーは本気モードで、PKを誰が蹴るかを巡ってグズマンとダイアーが口論をし始めるのです。もう、TV画面からでもはっきりわかるくらいのケンカです。おそらく元々はグズマンがPKを蹴るというのがチームの約束事で、そこにもう1点決めればハットトリックとなるダイアーが喰らいついている、という図式と思われます。エースのミチュが仲裁に入り、ダイアーをなだめ、結局グズマンが決めましたが、これが決まらなかったらさらに揉めるのではないか、とハラハラするような緊張感でした。

そして試合は終わりに近づいていくわけですが、スウォンジーはガチンコ攻撃の手を緩めません。強豪クラブであれば、パスをまわして時間を使ったりしますが、彼らはただただ攻めまくり、5点めは何と92分。右サイドを完全に崩し、グラウンダーがニアに出ると、そこにグズマンが飛び込みゴール!この点差、この時間帯にそんな果敢なスライディングシュートするか!?というプレイで、リヴァプール戦の失点分をきっちり取り返し、タイムアップ。スウォンジー、優勝おめでとう!

結局、ブラッドフォードはシュート2本、CK1本。まったく歯が立たずに終わってしまったわけですが、それでもおもしろい、いい試合でした。何がいいって、サポーターです。サポーター!ブラッドフォードのサポーターは、0-4になってもずっと旗を振り続け、大声で歓声を挙げ、笑顔を絶やさず応援し続けているのです。後半終了間際に初めて枠内シュートが飛んだ際は、決勝ゴールが決まったかのような大歓声。これを観ただけで、すがすがしい気分になりました。アーセナル、ウィガン、アストンヴィラをぶっちぎってここまで来たブラッドフォードとそのサポーターにも、あらためて拍手を送りたいと思います。90分、夢のような素晴らしい時間を過ごしたことでしょう。準優勝、おめでとうございます!

そう、夢といえば、ブラッドフォード出身で、どうしてもこの決勝を観たくて奥さんにイギリス行きをお願いして「Facebookで100万人に”いいね”をもらえたら許してあげる」といわれていたオーストラリア在住のバウアーズさんは結局、来られたのでしょうか?いろいろ調べたのですが、Facebookに写真とメッセージをUPされてから後、消息がつかめません。どなたかご存知であれば、バウアーズさんの夢がかなったかどうか、教えていただけますか?

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“スウォンジー、創立100年めに初のメジャータイトル!ところでバウアーズさんは…?” への3件のフィードバック

  1. I bow down humbly in the presence of such greatness.

  2. I will be putting this dazzling insight to good use in no time.

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