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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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チアゴ・シウヴァがパリを退団!プレミアリーグの5クラブが獲得を検討!?

「レキップ」「ESPN」など複数のメディアが、チアゴ・シウヴァがパリ・サンジェルマンを去ると報じています。フルミネンセからミランに渡ったブラジル代表CBが、パリにやってきたのは2012年の夏でした。以来8シーズンをフランスの首都で過ごし、公式戦310試合17ゴールというスタッツを残したベテランは、9月に36回めのバースデーを迎えます。現地では、以前から退団が噂されていたようで、月曜日以降にリリースされた記事はいずれも「レオナルドSDが契約を更新しないと通告した」と、淡々としたトーンで伝えています。

チアゴ・シウヴァは、自身について「欧州のトップクラブで2年はやれる」と考えているそうで、1880万ポンド(約2580万円)といわれる週給が大幅に減額となってもOKとのこと。プレミアリーグやセリエAでプレイした後、2022年にカタールで開催されるワールドカップを花道にしようとしているとも報じられています。「レキップ」はミラン復帰の可能性に言及し、イギリスメディア「90min」は、プレミアリーグの5つのクラブが関心を示していると伝えています。

エヴァートン、ウルヴス、ニューカッスル、ウェストハム。中堅クラブが、パリで22個のトロフィーを獲得したワールドクラスの経験値と統率力を評価するのは理解できます。いや、さすがにアーセナルはないでしょう。ダヴィド・ルイス&チエゴ・シウヴァのブラジリアンオッサンコンビ…⁉ パパスタソプーロス、ムスタフィ、ホールディング、チャンバース、ウィリアム・サリバ、パブロ・マリと頭数が揃っているチームは、フリーエージェントといえども動かないでしょう。ダヴィド・ルイスとの契約を延長し、パブロ・マリの買い取りに成功すれば、構想外の選手を売却して得た資金は、大ベテランのサラリーではなく中盤の強化にまわるのではないかと思われます。

4つのクラブのなかで可能性が感じられるのは、チャンピオンズリーグ出場権に手が届く勢いのウルヴスと、パリ時代にともに戦ったカルロ・アンチェロッティ監督が指揮を執るエヴァートンです。両者ともCBの層が薄く、モウティーニョ、ルイ・パトリシオ、コールマン、ステケレンブルクなどベテランの経験値を高く評価するクラブでもあります。チアゴ・シウヴァとレイトン・ベインズという同い年コンビの揃い踏みを見てみたい気がしますが、ブラジル代表85試合のCBは、勝手知ったるセリエAとプレミアリーグという未知の世界のどちらに魅力を感じるでしょうか。

「90min」は、「年齢に関わらず、チアゴのようなスターを手に入れるチャンスは明らかに魅力的であり、プレミアリーグ勢の関心が高まっている」と記事を結んでいますが、果たして…!? 争奪戦の着地を予想するなら、本命は古巣ミラン、対抗は指揮官をよく知るエヴァートン、3番手はガットゥーゾ監督がほしがっているといわれるナポリです。決め手となりそうな長期契約を携え、クラブの野心をアピールできるのはどこか。超ビッグネームの決断が楽しみです。(チアゴ・シウヴァ 写真著作者/Granada)


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