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トーマス・パーティーは…⁉ 現地メディアが「アーセナルがスペインの若手アンカーに注目」と報道!

アトレティコ・マドリードのトーマス・パーティーは諦めたのか。あるいは、取れなかった際のセカンドチョイスか。プレミアリーグでTOP4奪還をめざすアーセナルが、新たなセントラルMFをリストアップしたと話題になっています。エスパニョールに所属するマルク・ロカ。ミケル・アルテタ監督が高く評価しているといわれる23歳のスペイン人は、アンカーでプレイすることが多い選手です。11歳でバルセロナのカンテラを離れ、街のライバルクラブに加わると、19歳だった2016-17シーズンにトップチームデビュー。2018-19シーズンにはラ・リーガ35試合1ゴール2アシストという数字を残しており、今季も24試合に出場してPK2発を決めています。

4シーズンで公式戦108試合に出場しながら、PK以外のゴールシーンがひとつしかないマルク・ロカの魅力は、中盤におけるパスワークと守備力です。サイドに通すロングフィードや前線への速い縦パスが目を引くアンカーは、ルーカス・トレイラよりもアタッカーをうまく動かしてくれるのではないでしょうか。最終ラインの前で見せるハードなチェックはプレミアリーグ向きですが、ファールが多いのが気になる選手でもあり、ジャカと並べるのは不安です。トーマス・パーティーが獲れたらリストから外れるものと思われますが、アトレティコ・マドリードの27歳はバイアウト条項に4500万ポンド(約61億7000万円)と記載されているのに対して、4つ年下の守備のスペシャリストは3500万ポンド(約48億円)で契約を解除できるといわれています。

「エクスプレス」によると、エスパニョールとマルク・ロカの契約は2022年2月まで。ラ・リーガで最下位のクラブが降格すれば、契約満了まで2年となったMFは、バイアウト条項を下回るオファーでも売りに出される可能性が高いと伝えられています。中盤をターゲットとしているエヴァートンや、積極補強が噂されるACミランもカタルーニャのアンカーを注視しているようですが、獲得に最も近いのはアーセナルと報じられています。「ルーカス・トレイラがセリエA復帰」「トーマス・パーティーが所属クラブと契約延長」という2つの条件が揃えば、ガナーズはギアチェンジするのではないでしょうか。

クラブOBのレイ・パーラーさんは、マルク・ロカの獲得には否定的で、「ジャカ、ルーカス・トレイラ、グエンドゥジが揃うポジションではなく、攻撃的なMFを加えるべき」と主張しています。「中盤の守備力は問題ないが、エジルは彼がプレイするポジションに求められるゴール数を満たしていない。ジャカは決めようとせず、トレイラも決めようとしない。得点力があったラムジーを失っており、シーズン10ゴールをもたらす攻撃的なMFに多額の資金を費やすべきだと思う」。中央からのパスのクオリティを高めようとしているアルテタ監督も、中盤の得点力を課題としているはずです。パーティーかマルク・ロカを押さえつつ、コウチーニョをローンで獲ることができれば文句なしでしょう。

来季の大半が無観客試合となれば、プレミアリーグで最もマッチデー収入比率が高いガナーズは、いかに出費を抑えるかが重要なテーマとなります。マルク・ロカよりも攻撃に対する貢献度が高いトーマス・パーティーを見たいのですが、彼らは補強にまわせる資金を調達することができるでしょうか。ダニ・セバージョスを失おうとしているクラブの中盤の強化プランに、引き続き注目したいと思います。


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