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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

残り3週間、契約延長交渉は破談!? 本命扱いのアーセナルはウパメカノを獲得できるのか?

「本人と代理人には既に伝えているけど、われわれが彼をフリーで手離すなどということはありえない。クラブに、そんな余裕はない。彼の選択肢は、契約延長と移籍のどちらかだ。進む方向は、比較的早くわかると確信している」(RBライプツィヒCEOオリヴァー・ミンツラフ)

5月上旬にはライプツィヒに残るといわれていたダヨ・ウパメカノですが、6月30日の契約満了まで3週間を切った今も、新たな契約を結ぶ気配はありません。ドイツメディア「ビルト」は、「どうなる、ウパメカノ?」というシンプルな見出しで、フランスU-21代表のCBの去就についてレポート。「ウパは、われわれにとって非常に重要なプレーヤーであり、欧州のこのポジションで最も求められているタレントのひとりだ」と語るミンツラフ氏が、何も手を打たずにその日を迎える可能性はゼロといい切っていいでしょう。

プレミアリーグか、ブンデスリーガか。6日のバーダーボルン戦でレッドカードを喰らった21歳の移籍先として、アーセナルとバイエルン・ミュンヘンの名前が挙がっています。本人はプレミアリーグに興味を抱いているという報道があり、アーセナル移籍濃厚とみる向きもあるようですが、ダヴィド・ルイスの契約更新やパブロ・マリの買い取りが片付いていないクラブが、3週間以内にすべての手続きを終えるイメージはありません。「フットボールロンドン」は、フェルトンゲンを失うトッテナムや、リンデロフが不安定なマンチェスター・ユナイテッドも候補としていますが、彼らとて5470万ポンド(約75億円)の契約解除金をあっさり払うとは思えません。

ウパメカノとライプツィヒの契約延長交渉は破談寸前、プレミアリーグのクラブは高額の移籍金に及び腰…。1対1に強く、ドリブルを駆使した攻め上がりも魅力の逸材を巡る「冷戦」の空気が変わるシナリオは、2つに絞られるのではないでしょうか。ひとつはシンプルで、「ボアテングに退団の噂があるバイエルンがあっさり獲得」。もうひとつは、「選択肢は契約延長と移籍で、進む方向は早期にわかる」と語ったミンツラフ氏が、売り値を妥協するというお話です。

7ヵ月ほど前の「ザ・サン」が、アーセナルがウパメカノに対する4000万ポンドのオファーを蹴られたと報じておりました。相場が下落しつつある今、「移籍金が格安になる」「支払い期限を猶予してもらえる」といったおいしい条件が付けば、交渉は一気に進展する可能性があります。プレミアリーグでも輝きそうな高い身体能力、ボールを奪うタイミングを読むセンス、アンカーもこなすユーティリティーの高さは、既にウィリアム・サリバを押さえているミケル・アルテタ監督にとっても魅力でしょう。

「エクスプレス」は、他のメディアのトーンから1歩踏み込んで、「ライプツィヒのチーフは、アーセナルとマンチェスター・ユナイテッドにウパメカノの獲得を奨励」とまでいっています。チャーリー・マラム記者のレポートにはトッテナムやバイエルンの名前はなく、「レッド・デヴィルズはCBよりも、他のポジションのサインを優先している」と記しています。バイエルンの急襲か、長年追いかけているアーセナルの粘り勝ちか、急転直下の残留か。ライプツィヒのCBに関するゴシップは、プレミアリーグの再開とともに急増するのではないかと思われます。われわれもアーセナルも、戦力外となりつつあるベテランCBの売却が先なんですよね…。


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