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セルジュ・オーリエはやはり退団!? トッテナムがウルヴスのドハーティー獲得を画策!

トッテナムが、セルジュ・オーリエの後釜獲得に近づいているようです。「インディペンデント」が移籍金2000万ポンドと報じているのは、ウォルヴァーハンプトンで10シーズンめを迎えようとしているマット・ドハーティー。19歳だった2011年9月、リヴァプール戦でプレミアリーグデビューを果たしたSBは、2012年1月にハイバーニアンにレンタルされ、翌シーズンの前半戦をバリーで過ごしました。2013年1月、復帰したときのウルヴスは、チャンピオンシップ残留を争う凡庸なクラブ。2013-14シーズンはリーグ1(3部相当)で戦い、プレミアリーグに復帰したのは2018年になってからでした。

トッテナムが彼に注目し始めたのは、ヌーノ・エスピーリト・サント監督を招聘したウルヴスが、ヨーロッパリーグ出場権を争うクラブに成長してからでしょう。2シーズン連続で7位フィニッシュとなったクラブで、右のウイングバックとして活躍したドハーティーは、今やなくてはならない存在です。プレミアリーグ通算75試合出場8ゴール8アシスト。縦志向が強いアダマ・トラオレに対して、カットインを武器とするドハーティーのほうがやっかいな試合は少なくありません。

2019年12月、ダブルを決めたマンチェスター・シティとのホームゲームで決勝ゴールをゲット。同じ3-2というスコアで逆転勝ちした3月のスパーズ戦でも同点ゴールを決めています。サイドに張る時間が長いにもかかわらず、直近2シーズンのクロスは107本しかなく、2019-20シーズンだけで137本を記録しているセルジュ・オーリエとは違う持ち味を引き出せるかどうかが成功のポイント。相手ボールになった瞬間、スペースのケアを要求するモウリーニョ監督の守備戦術には対応できそうですが、獰猛なスプリントが減ってしまうのではないかという懸念を拭い去ることはできません。

2019年の夏にキーラン・トリッピアーをアトレティコ・マドリードに放出したスパーズは、つい先日、カイル・ウォーカー=ピータースをサウサンプトンに売却したばかり。モウリーニョ監督のお気に入りリストから漏れてしまい、退団を志願したセルジュ・オーリエの代役ゲットは、プレミアリーグTOP4復帰をめざすクラブの喫緊の課題です。2000万ポンドを主張するウルヴスに対して、スパーズは値下げを要求していると伝えられていますが、右SBが不在となる可能性があるノースロンドンが折れるのではないかと思われます。

セインツからホイビュルク、バーンリーからジョー・ハートを獲ったチームは、3人めのサインを得ることができるでしょうか。フェルトンゲンが抜けたセンターと、ハリー・ケインが離脱した際にパワーが落ちる最前線も即戦力を足したいポジションですが、右サイドが決まらないことには落ち着きません。プレミアリーグ6位VS7位の駆け引きの決着はいかに。続報に注目しましょう。(マット・ドハーティー 写真著作者/@cfcunofficial (Chelsea Debs) London)


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