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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

動き出した名将…ビエルサ&アンチェロッティがお買い得価格で即戦力ゲット!

17シーズンぶりにプレミアリーグに復帰したリーズ・ユナイテッドが、1日に2人の選手の獲得を発表するという離れ業を披露しました。バレンシアから獲得したロドリゴ・モレノは、レアル・マドリードのユースチーム出身のストライカー。ベンフィカに所属していた2014-15シーズンにバレンシアに貸し出され、シーズンオフに完全移籍にスイッチすると、センターでもウイングでも機能するチャンスメーカーとしてレギュラーに定着しました。2017-18シーズンは、ラ・リーガ37試合16ゴール7アシストというキャリアハイのスタッツを残し、負傷に泣かされた昨季も27試合4ゴール9アシストと最低限の結果を出しています。

財政難のバレンシアは、フェラン・トーレス、コクラン、パレホの放出で、必要なキャッシュを捻出できなかったようです。29歳のロドリゴは、この夏売らなかったら値崩れ必至。移籍金2600万ポンド(約36億5000万円)はリーズのクラブレコードですが、公式戦通算381試合112ゴール59アシスト、欧州の大会で56試合13ゴール7アシストという経験値を考慮すればバーゲン価格です。

鬼才マルセロ・ビエルサが率いるチームは、返す刀でフライブルクのドイツ代表CBロビン・コッホも手に入れました。2017年の夏にカイザースラウテルンから移籍した24歳は、190センチという長身を活かした空中戦と当たりの強さがストロングポイント。プレミアリーグの激しい競り合いにも、すぐになじむのではないでしょうか。

ドイツメディア「キッカー」によると、ブンデスリーガ82試合出場のCBの移籍金は1300万ユーロ(1170万ポンド=16億4000万円)にオプション付き。「レスターに移籍したチャグラル・ソユンチュ(1900万ポンド)に次ぐクラブ史上2位」と伝えられており、こちらもお買い得価格です。中盤センターもこなせる選手ですが、ビエルサ監督は最終ラインに配するはず。マンチェスター・シティから借りていたジャック・ハリソンのローン期間を延長し、ウルヴスから引き入れたエルデル・コスタを1600万ポンド(約22億5000万円)で完全移籍にスイッチしたクラブは、順調に補強を進めています。

ハメス・ロドリゲスの獲得交渉中と報じられているエヴァートンは、ナポリの中盤センターを先に押さえました。29歳のブラジル代表MFアランは、セリエA通算262試合12ゴール17アシストという数字を残しており、CBの前をまかせられる守備のスペシャリスト。ウディネーゼ時代の2012-2013シーズンには、欧州5大リーグで最多タックル、2014-15シーズンにはセリエA最多のタックル127回という記録を叩き出しています。グバミンとデルフの負傷で、中盤を安定させられなかったアンチェロッティ監督にとっては、絶対獲らなければならない選手だったのではないでしょうか。

ハメス・ロドリゲスといいアランといい、以前に指揮を執っていたクラブのお気に入りばかりに手を出すイタリア人マネージャーは、中盤に南米のスターたちを並べることができても、層が薄い最終ラインを補強できなければ満足しないでしょう。ガブリエウ・マガリャンイスをアーセナルに持っていかれたクラブは、即戦力を加えることができるでしょうか。プレミアリーグに昇格したばかりのクラブでヨーロッパリーグ出場権をめざす名将も、古豪の立て直しをミッションとする名将も、補強完了を宣言するのはまだまだ先のようです。(アラン 社員著作者/Werner100359)


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