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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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パリの交換条件はグイェとドラクスラー…グエンドゥジの行き先はフランスか、スペインか⁉

アトレティコ・マドリードのトーマス・パーティーの契約解除金は4500万ポンド、オリンピック・リヨンのMFフセム・アワール獲得に必要な移籍金は5400万ポンド。セドリク・ソアレス、パブロ・マリ、ウィリアン、ガブリエウ・マガリャンイス、ダニ・セバージョスの5人を揃えるのに3500万ポンドしかかけてないアーセナルが、簡単に払える額ではありません。昨季プレミアリーグで8位に沈んだクラブが高額の新戦力を手に入れるためには、現有戦力を売りさばかなければなりません。

すぐにでもキャッシュを得られそうなのは、アストン・ヴィラに2000万ポンドを要求したといわれているエミリアーノ・マルティネスと、ナポリが狙っているパパスタソプーロスですが、2人合わせても3000万ポンドには届かないでしょう。アーセナルが今すぐにでも売りたいのは、6月のプレミアリーグでブライトンのモペイに首絞めをかましたマッテオ・グエンドゥジ。希望額の3500万ポンドを支払ってくれるクラブが現れれば、念願のトーマス・パーティー獲得が現実味を帯びてきます。

「ESPN」によると、21歳になったバッドボーイはバレンシア、ビジャレアル、アタランタからのオファーを次々に断ったとのこと。セリエAで2シーズン連続3位のクラブを袖にして、孤独なトレーニング続行という話が事実だとすれば、メンタル最強ですね。現在、グエンドゥジに興味ありといわれているのは、バネガが退団するセヴィージャと、30歳になったグイェを見切ろうとしているパリ・サンジェルマン。モンチSDがグエンドゥジファンというだけのセヴィージャより、スワップに持ち込もうとしているパリのほうがリアルです。

トーマス・トゥヘル監督のチームが、移籍金を減額させるために付けようとしているのは、グイェとドラクスラー。数年前なら魅力的だったのですが、今の彼らは微妙です。中盤の底を締めてくれるグイェは、プレミアリーグ経験があるのはプラスながら、トーマス・パーティーとポジションかぶりで、ルーカス・トレイラとキャラかぶり。攻撃への貢献度はアトレティコ・マドリードのアンカーが明らかに上で、ウルグアイ代表を放出してまで引き入れるほどのストロングポイントはありません。

シャルケ04時代は輝いていたドラクスラーは、負傷の影響とセントラルMFのコンバートでトップフォームを見失い、昨季リーグアンで11試合ノーゴールに終わっています。公式戦41試合9ゴール10アシストでチャンピオンズリーグ8戦6アシストのフセム・アワールがあまりにも眩しくて、「ドラクスラー+1500万ポンド」といったオファーを受けるかどうかは迷うところです。得意なポジションをまかせれば復活もありそうな26歳のドイツ代表を押さえつつ、「グエンドゥジ+パパスタソプーロス+マルティネス+500万ポンド=トーマス・パーティー」を成立させる手もあると思われるのですが…。

「ESPN」は、フセム・アワールを獲りたがっているエドゥTDが、旧知の間柄であるジュニーニョ・ペルナンブカーノSDと頻繁に連絡を取っていると伝えています。22歳のプレーメイカーは退団を希望しており、アーセナルを出し抜こうとするライバルはなし。問題は移籍金だけです。アメリカのメディアは、「グエンドゥジ+パパスタソプーロス+マルティネス+ラカゼット=トーマス・パーティー&フセム・アワール」の可能性を匂わせていますが、きれいな計算式は実現するでしょうか。いずれにしても、グエンドゥジの処遇が決まらなければ、次に進めない状況です。エドゥTDの立ち回りに注目しましょう。


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