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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

マルティネスはヴィラ決定、売却候補は3人…⁉止まらないアーセナルの移籍最新トピックス!

ピエール=エメリク・オーバメヤンは、週給25万ポンドの3年契約にサイン。昨季プレミアリーグの終盤戦で負傷したレノの穴を埋めたエミリアーノ・マルティネスは、アストン・ヴィラへの移籍が決まりました。「BBC」によると、ヴィラが支払う移籍金は1700万ポンド(約23億1000万円)。代役としてディジョンのアイスランド代表GKルナル・アレックス・ルナルソンの名前が挙がっており、150万ポンドで獲得できると報じられています。

プレミアリーグ屈指のストライカーの残留が決まったアーセナルについて、「さらなるビジネスが残っている」と書いたのは「ミラー」。4時間後に追いかけた「デイリー・スター」も、「ミケル・アルテタとリクルーティングのチームがやらなければならないことは、まだまだたくさんある」としています。彼らの見立ては全く同じで、獲得候補はアトレティコ・マドリードのMFトーマス・パーティーと、オリンピック・リヨンのプレーメイカー、フセム・アワール。最新の売却リストの上位には、マテオ・グエンドゥジ、セアド・コラシナツ、ルーカス・トレイラが名を連ねていると伝えています。

夏が始まる前から話題となっているトーマス・パーティーには4500万ポンドを超えるバイアウト条項があり、22歳のフセム・アワールを獲りたければ4000万ポンド以上の移籍金が必要です。2人合わせて9000万ポンドと安く見積もり、マルティネス売却で得たキャッシュを充当したとしても、残額は7500万ポンド。ルーカス・トレイラをほしがっているトリノとの交渉については、「ガーディアン」が2200万ポンドで売却する見通しと報じており、買い取りオプション付きのローンという形に落ち着く可能性もあるようです。

「ミラー」によると、グエンドゥジはバレンシア、コラシナツはウェストハムがターゲットとしているとのこと。2人合わせて5000万ポンドを得て、意中のMFたちを獲得するとアーセナルの夏の収支はマイナス4000万ポンド程度となりますが、昨今の相場下落のなかではグエンドゥジ2500万、コラシナツ1500万でも御の字でしょう。アルテタ監督とエドゥTDのめざすゴールは、彼らを全員売り切ったうえで、獲得候補のどちらかをゲットということになるのではないでしょうか。

ここまでに挙げた数字はあくまでも単純計算で、損益計算書やキャッシュフローベースとなると異なる見方をしなければなりませんが、「セドリク・ソアレス、パブロ・マリ、ウィリアン、ガブリエウ・マガリャンイス、ダニ・セバージョス、トーマス・パーティーを引き入れてマイナス2000万ポンド」なら、大収穫の夏と表現していいでしょう。「MFを2人とも獲り逃してグーナー落胆…ところがエジル復活とエルネニーの大活躍で2億ポンド補強のチェルシーに競り勝ち、プレミアリーグ3位フィニッシュ」といったロマン溢れるストーリーも味わい深いですね。

いや、ちょっと待ってください。そうなると、マンチェスター・ユナイテッドの順位は…⁉ ビッグ6のなかで最も動きがあるアーセナルがおもしろくて、連日ゴシップを追いかけてまいりましたが、あまり強くなられると余計な心配が増えるということに気づきました。FAカップでマンチェスター・シティとチェルシーを連破し、プレミアリーグとコミュニティシールドでリヴァプールに連勝したクラブには、あらためて「お手柔らかにどうぞ」と申し上げておきたいと思います。トーマス・パーティーが来たら、強くなるでしょうね…。


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