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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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フランスで個人合意報道、リヨンはOK!? フセム・アワール獲得は、アーセナルのオファー次第!

「リヴァプール戦のチームを見ただろう。アーセナルはとても深いところからプレイを始めていたので、誰もが前にいけたはずだ。しかし、ダニ・セバージョスが入るまでは、中盤を充分に気持ちよくさせてくれる人材がいないことが証明されてしまった」

発言の主は、イアン・ライト。「ミラー」が掲載している彼の主張をひとことにまとめると、「フセム・アワールの存在がチームに不可欠」です。プレミアリーグ王者にパスコースを消され、思うように中央に入れなかったオーバメヤンも、「彼のような選手がクラブにいれば幸運だ。われわれに多くをもたらしてくれると確信している」と加勢し、「今はリヨンの選手だけど、来てくれることを願っている」と率直に語っています。

OBとキャプテンに入団を請われている本人が、ガナーズ入団を最も熱望しているのかもしれません。1-1で引き分けた日曜日のロリアン戦の後、クラブに移籍を邪魔されているのかと問われた22歳のMFは、「ピッチの上で改善を図らなければならないだけだ。陰でこそこそいうのはやめるべきだ」とコメントを拒否。このやりとりをレポートした「メトロ」は、「フランスのメディアが、MFが既に個人合意に至ったといっている」と続けています。

関係者、選手、サポーターはウェルカムで、契約内容もOKとなれば、残るはクラブの意向です。リヨンのジャン=ミシェル・オーラス会長は、「アーセナルのオファーは、フセムの価値とかけ離れている」と不快感を示し、「われわれの移籍市場は金曜日まで」と明言しています。一見、抵抗勢力のようですが、「こちらの条件を満たせば応じるけど、後釜が必要だから早めによろしく」といっているようにも受け取れます。値段が折り合えば出すというなら、アーセナル次第です。

「デイリー・スター」によると、リヨンが5400万ポンド(約73億円)のタグを付けているのに対して、アーセナルの最初のオファーは3200万ポンド。2200万ポンドという絶望的なギャップを埋めるべく、プレミアリーグのクラブは移籍金を3650万ポンドに引き上げ、1000万ポンドのアドオンをセットする意向のようです。リヨンは歩み寄るのか。グエンドゥジやルーカス・トレイラが首尾よく売れれば、ガナーズは増額するのか。綱引きに費やせる時間は、さほどありません。

2018-19シーズンは公式戦47試合7ゴール11アシスト、昨季は41試合9ゴール10アシスト。セントラルMFもこなせるヤングスターのお気に入りは左のインサイドのようで、ダニ・セバージョスが右に入れば、前線へのスルーパスの脅威が増すでしょう。アルテタ監督の希望は実現するのか。リヴァプールと再度ぶつかる木曜日のカラバオカップ4回戦を終えた後、週末の攻防に注目しましょう。(フセム・アワール 写真著作者/Laura Jonin)


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