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ロス・バークリーがヴィラにローン移籍決定!チェルシーの次の放出候補はCBとMF!?

プレミアリーグのトロフィー奪還をめざしてビッグディールを敢行したチェルシーが、いよいよ余剰戦力の整理に入ったようです。ツィエク、ヴェルナー、チルウェル、チアゴ・シウヴァ、カイ・ハヴェルツ、エドゥアール・メンディに投じた移籍金は総額2億2200万ポンド(約302億円)。前線から最後方まで、満遍なくワールドクラスを獲得したクラブは、いくつかのポジションで戦力がダブついています。ウィリアンとペドロが移籍した最前線は入れ替え完了。中盤と最終ラインは、デッドラインデーまで交渉が続く見通しです。

昨日、アストン・ヴィラにローン移籍すると発表されたのはロス・バークリー。21歳だった2015-16シーズンにプレミアリーグ38試合8ゴール8アシストという数字を残し、将来を嘱望されたイングランド代表のプレーメイカーは、チェルシーに来てから歩みを止めてしまった感があります。2017-18シーズンは、ハムストリングを痛めてプレミアリーグ2試合出場に留まり、復帰した翌シーズンは27試合3ゴール5アシスト。コンテ、サッリ、ランパードとめまぐるしく指揮官が代わるなかで、彼を重用するボスはいませんでした。昨シーズンは、プレミアリーグ21試合1ゴール4アシスト。前半戦の過半を負傷で棒に振ってしまい、2月から調子を上げたものの、ランパード監督の信頼を得るに至らなかったようです。

移籍先のアストン・ヴィラは、2019-20シーズンのプレミアリーグ残留争いを制し、巻き返しを図っているチームです。新シーズンは、シェフィールド・ユナイテッドとフラムを連破し、4位に着ける好スタート。ジャック・グリーリッシュの引き留めに成功した後、リヨンのベルトラン・トラオレと、昨季チャンピオンシップで25ゴールを決めたブレントフォードのオリー・ワトキンスをゲットし、アーセナルでFAカップ制覇の立役者となったGKエミリアーノ・マルティネスも引き入れています。

前と後ろに新戦力を足したクラブのさらなる強化ポイントは、攻守ともにクオリティが高い中盤のパサー。セントラルとインサイドMFを両方担えるタイプを求めていたのではないでしょうか。何もできなかったドリンクウォーターをチェルシーに返し、ロス・バークリーを手に入れられたのは大きなプラスでしょう。26歳になったプレーメイカーとしては、ディーン・スミス監督の下でトップフォームを取り戻し、ビッグクラブに復帰する足掛かりをつかみたいところです。

話をチェルシーに戻しましょう。「スカイスポーツ」が、次の放出候補として名前を挙げているのは、リュディガーとロフタス=チーク。前者はトッテナム、後者はサウサンプトンがほしがっていると報じられています。WBA戦で致命的なミスを冒し、ランパード監督を激怒させたマルコス・アロンソの行き先はイタリアでしょうか。ビッグネーム獲得に費やした移籍金を少しでも回収したいチェルシーの経営ボードは、デッドラインデーまで動き続けるものと思われます。


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