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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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「個人合意」「メディカルチェック完了」…リヴァプールのコナテ獲得報道がヒートアップ!

先行き不透明なゴシップを大々的に取り上げない「BBC」が、3月末に珍しくトップニュースとして報じたリヴァプールのCB獲得プランは、順調に進んでいるようです。プレミアリーグの王座奪還をめざすユルゲン・クロップ監督とマイケル・エドワーズSDのターゲットは、ライプツィヒのCBイブラヒマ・コナテ。ライプツィヒに所属するフランスU-21代表は、20歳だった2018-19シーズンに頭角を現し、ブンデスリーガ28試合1ゴール1アシストという数字を残しました。

翌シーズンも活躍が期待されたものの、筋肉断裂の重傷を負って7ヵ月もの長い間ピッチを離れ、リーグ戦出場はわずか8試合。復活を期した今季も、筋肉系のトラブルと足首のケガに悩まされ、ブンデスリーガ14試合出場のうち先発は7試合に留まっています。194cmの長身を活かした空中戦の強さとハードマークはプレミアリーグ向きで、トップフォームを取り戻せれば最終ラインの軸になりえる逸材です。地元メディア「リヴァプール・エコー」のジョシュ・ウィリアムズ記者は、シャルケ04からローンで獲得したオザン・カバクと比較し、コナテが上と評価しています。

「空中戦の勝率を見ると、カバクの71%に対して、コナテは217回のうち74.7%を制している」「90分あたりの平均パス本数はコナテがわずかに多いが、カバクは倍速でプレイをスイッチし、ロングボールを狙う比率が高い」「カバクもコナテも安全志向で、ヴィルジル・ファン・ダイクよりもジョー・ゴメスに似ている」「1対1のディフェンスに関してはよく似ているが、コナテのほうが余裕があり、結果としてポテンシャルが高いといえそうだ」(ジョシュ・ウィリアムズ)

能力はあるのにパフォーマンスが低い「わけあり案件」に対する嗅覚が鋭いマイケル・エドワーズSDは、負傷さえ癒えればファン・ダイクの後継者と評価しているのでしょう。プレミアリーグで過ごした5シーズンで、30試合以上に出場したことが1度もないジョエル・マティプを見てきた者としては、クロップ監督が来季もCBのリタイアに悩まされるのではないかと心配ではあります。

「リヴァプール・エコー」の記者は、ドイツからやってくる若いCBのもうひとつの懸念材料について、カバクのスタッツを例にとって指摘しています。「興味深いのは、1月に移籍したトルコ人選手(=カバク)の空中戦の勝率が、ドイツでの76%からイングランドでの56%に落ちたことだ。ランキングは、ブンデスリーガ3位からプレミアリーグ106位に下がっている」。当たりが激しいリーグにフィットできなければ、カバクと同様にもの足りないパフォーマンスで終わる可能性があるというわけです。

この話は、今回も「BBC」が記事にしており、「契約に近づいている」「バイアウト条項は3400万ポンド(約52億4000万円)」「カバクに付いていた1800万ポンドの買い取りオプションは行使されない」とリアリティのある情報を並べています。「既に合意済み」「メディカルチェックは完了」と伝えているメディアもあり、ゴールに向かっているのは間違いないようです。ファン・ダイクとジョー・ゴメスが2019-20シーズンのパフォーマンスを取り戻し、ナット・フィリップス、リース・ウィリアムズ、イブラヒマ・コナテが成長を遂げれば、リヴァプールはプレミアリーグのトロフィー奪還をめざるのではないでしょうか。しばし、続報を待ちましょう。


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