イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

グリーリッシュ&ザハ…毎年恒例のバラエティ特番「移籍ドッキリ」は、今年はどうなる!?

地元メディアがネタに詰まると、ゴシップの主演男優として駆り出される彼らは、中堅クラブの王様のままでキャリアを終えるのでしょうか。ジャック・グリーリッシュとウィルフリード・ザハ。10ヵ月前にマンチェスター・ユナイテッドのターゲットと騒がれたヴィラのキャプテンも、2年連続でアーセナル入りの噂が流されたクリスタル・パレスのウインガーも、この夏もメディアが紡ぎ出すストーリーに翻弄されそうな雲行きです。

バーミンガムで生まれたグリーリッシュは、6歳の時にアストン・ヴィラのアカデミーに入団し、以来19年の長きに渡りワンクラブマンを継続。2014年5月のマンチェスター・シティ戦でプレミアリーグデビューを果たした後、2016-17シーズンからの3年をチャンピオンシップで過ごし、ヴィラが昇格した2019年からの2シーズンでトランスファーマーケットの人気者となりました。

2020-21シーズンは、プレミアリーグ27試合7ゴール10アシスト。キーパス81本とビッグチャンスクリエイト14回はいずれもリーグ3位で、2ヵ月半の長期離脱がなければブルーノ・フェルナンデスをかわしていたかもしれません。彼が左サイドにいると13勝4分9敗、不在のゲームは3勝3分6敗となれば、ビッグクラブからのオファーに簡単に応じるわけにはいきません。

「talkSPORT」によると、プレミアリーグ2020-21シーズンでワンツーフィニッシュとなったマンチェスター勢が、グリーリッシュ獲得を目論んでいるとのこと。ハリー・ケインを狙っている王者と、ジェイドン・サンチョを諦めていない2位に、1億ポンドを超える移籍金を払う余裕はないでしょう。フォーデンが急成長を遂げているチームも、ラシュフォードとルーク・ショーを左に配するチームも、補強しなければならないのは他のポジションです。

25歳のグリーリッシュは、ビッグクラブにステップアップするのはもうしばらく先でいいと考えているようですが、28歳になったウィルフリード・ザハは、今こそ動くべきタイミングと思い定めています。7シーズンを過ごしたクリスタル・パレスに移籍したいと伝えており、契約期間の残りが2年となったクラブも容認するようです。彼らが求める移籍金は3000万ポンド(約46億5000万円)。プレミアリーグの上位クラブなら、払えない額ではありません。

「デイリー・メール」がザハの行き先として挙げているのは、アーセナル、トッテナム、エヴァートン、ドルトムント。ウナイ・エメリの頃に獲得を熱望していたガナーズは、ニコラ・ペペのフィットとサカの台頭で興味が薄れており、ブエンディアの入団が決まった瞬間にシャッターを下ろすでしょう。

ハリー・ケインとガレス・ベイルがいなくなる可能性があるスパーズと、サイドを強化したいトフィーズは有力候補ですが、いずれも次のマネージャーが決まっておらず、ザハの求める早期のオファーは望むべくもありません。ドルトムントは、ジェイドン・サンチョの去就次第。快足ドリブラーがチャンピオンズリーグを重視するなら、ドイツのクラブがファーストチョイスとなります。

プレミアリーグ30試合11ゴールというスタッツを残したザハには、気になる数字があります。ドリブル成功数が前シーズンの163回から55回に激減しており、アシストは過去5シーズンで最少の2本。フォーデン、グリーンウッド、プリシッチ、ハドソン=オドイ、ハーヴィー・バーンズ、サカ、ボーウェンといった若いアタッカーが活躍しているなか、ザハの価値は相対的に下がっているように感じられます。チャレンジすべきタイミングは、アーセナル移籍に近づいていた2年前だったのかもしれません。

グリーリッシュ&ザハ。もはや夏の定番のバラエティ特番となっている「移籍ドッキリ」は、いつも通りのオチでわれわれのため息を誘うのでしょうか。グリーリッシュは、おそらく残留。ザハも難しい状況ではありますが、ハリー・ケイン資金やサンチョ埋蔵金が発生すれば…。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す