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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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まさかの逆転!? アーセナルが狙っていたブエンディアは、アストン・ヴィラと移籍合意!

Aston Villa agree club-record £33m deal for Norwich City midfielder(BBC)」
Aston Villa agree club-record transfer fee with Norwich for Argentine midfielder(スカイスポーツ)」

現地メディアの見出しが目に飛び込んできた瞬間、言葉を失いました。ノリッジはアーセナルのオファーを拒否して、アストン・ヴィラと合意に至ったようです。エミリアーノ・ブエンディアの移籍金は3300万ポンド(約51億2000万円)。売り手のノリッジにとっても、プレミアリーグ対決を制したヴィラにとってもクラブレコードとなるビッグディールです。

「BBC」のフィル・マクナルティ記者は「アドオンを入れた総額は3800万ポンドに達する」とレポートし、「スカイスポーツ」は最大4000万ポンドに迫ると記しています。アーセナルは3500万ポンドでオファーと報じられておりましたが、ヴィラが金額で上回ったということでしょうか。バーミンガムのクラブとブエンディアは、既に個人合意に至っており、母国アルゼンチンにてメディカルチェックも完了しています。

「3500万を超えたらヴィラは撤退」という報道もあったのですが、ノースロンドンの2度めのオファーもノリッジの希望額に満たなかったのを知った彼らは、一気に決めにいったようです。プレミアリーグ2020-21シーズンの前半戦は34ゴールをゲットして10勝2分7敗、後半戦は21ゴールに留まって6勝5分8敗。失速の原因は、主将グリーリッシュの負傷離脱と前線の息切れでした。シーズンを通じて起用した選手は24人で、フラムに次ぐ下から2番め。トレセゲが膝の靭帯損傷で出遅れ確実となっており、新たなアタッカーの獲得は急務でした。

プレミアリーグ14ゴールのオリー・ワトキンスが最前線に入り、左サイドにグリーリッシュ、右に10ゴールのエル・ガジ。ブエンディアは右のインサイドに入り、左がマッギン、アンカーにドゥグラス・ルイスという布陣が基本でしょうか。ブエンディアの加入によって、グリーリッシュ頼みだったアタックは強力になりそうです。チャンピオンシップ39試合15ゴール16アシストで、リーグのプレーヤー・オブ・ザ・イヤー。ファイナルサードのパス成功数735本、キーパス122本、ビッグチャンスクリエイト22回はすべてNo.1です。

前線には7ゴールを決めたベルトラン・トラオレもいますが、長期離脱から復帰したウェズレイとユース出身のケイナン・デイヴィスはどこまでやれるかはわかりません。チェルシーで出場機会を失っているタミー・アブラハムは、2018-19シーズンのヴィラで37試合25ゴールという数字を残しており、獲得できれば攻撃陣は万全でしょう。後方に目を移すと、エルムハメディとテイラーが抜ける最終ラインの強化は必須です。マット・ターゲットとマッティ・キャッシュのバックアッパーを加えられれば、来季のヴィラはEL出場権をめざせるチームになるのではないでしょうか。

あっという間に出し抜かれたアーセナルにとっては、激痛の敗戦です。ウーデゴーアに劣らないパスワークに加えて、ドリブル突破とゴールセンスがあるアタッカーをビッグクラブと競合せずに獲得できるチャンスは、なかなかないでしょう。3000万ポンド以下で獲れるようになるといわれているフセム・アワールに再チャレンジか、ドルトムントで燻っているユリアン・ブラントか。得点力を改善したいなら、リヨンのアタッカ―ですが…。


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