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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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「ティーレマンスがリヴァプール入りを熱望」…彼らは高額移籍金を用意するのか?

レナト・サンチェスが3000万ポンド、サウール・ニゲスが3420万ポンド、ノイハウスのバイアウト条項は3425万ポンドと聞いて、倍額が必要となりそうな彼のことをすっかり忘れておりました。母国ベルギーのメディア「Voetbal24」が、「ユーリ・ティーレマンスはリヴァプール移籍を熱望している」「ユルゲン・クロップがレナト・サンチェスよりもティーレマンスを好んでいる」「ディールは迅速に成立する可能性がある」と報じています。

レポートをフォローした「エクスプレス」によると、移籍金は6400万ポンド(約98億円)。プレミアリーグで88試合に出場しているベルギー代表は、あまりにも魅力的ですが、高額の移籍金は経営ボードを躊躇させるレベルです。2019-20シーズンのプレミアリーグは37試合3ゴール6アシスト、昨季は38試合6ゴール4アシスト。FAカップファイナルで決勝ミドルを叩き込んだセントラルMFは、2年連続で最終節にTOP4から陥落したレスターにとって、なくてはならない存在です。「本人がアンフィールドへのスイッチを楽しみにしている」というだけで、あっさり手離すとは思えません。

一部には、「ティーレマンスは守備が脆弱で、クロップのフットボールにフィットしない」とする向きもあるようです。しかし、ワイナルドゥムとスタッツ比較をしてみれば、24歳のMFがケチをつけるレベルではないのは明確です。昨季プレミアリーグにおけるキーパス49本、ビッグチャンスクリエイト3回、インターセプト46回、タックル86回は、30歳のオランダ代表のキーパス21本、ビッグチャンス1回、インターセプト26回、タックル23回を大きく引き離しています。

ゲーゲンプレッシングで求められるボールを奪われた直後のプレスさえ体得すれば、パスワークに長けたMFは、速攻開始のスイッチを押す存在として機能するのではないでしょうか。アンカーにファビーニョ、右にティーレマンス、左にチアゴが最もテンションが上がる並びです。レスターよりも前線の出しどころが多いチームに加われば、デブライネに劣らない数字を残すのではないかと期待してしまいます。

トランスファーマーケットの動向に詳しいファブリツィオ・ロマーノさんは、「レスターは彼に新契約を提示しており、複雑な状況にある。選手は現在、ホリデーに入っている。話を待ちたいと考えており、戻ってきたら自らの将来について決定を下すだろう。リヴァプールに限らず、どのクラブも、ティーレマンスとのサインは多額の費用をかけることを意味する。5000万~6000万ユーロ(4280万~5130万ポンド)以上だろう。この夏は簡単ではない」と語っています。契約が3年残っているのが最大のネックで、獲得する側が音を上げる可能性が高いと見ているのでしょう。

最終的なジャッジは、半額で獲得できるレナト・サンチェスでしょうか。ティーレマンスがレッズ移籍を希望しているなら、サラーやフィルミーノとの連携を見せてほしいと思うのですが…。望み薄でもリストに残っているのなら、「誰がいくらで売れるか」によって、結論が変わるかもしれません。どうなるか、見てみましょう。


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