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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ルカクは残留宣言、インテルは売却を拒否。劣勢チェルシー、次のオファーはプレミアリーグレコード!?

ユーロ2020は、準々決勝でイタリアに1-2で敗退。前半終了間際にPKを決めたストライカーは、大会を終えた直後にカリブ海とアメリカでバカンスを楽しみ、パーソナルトレーニングプログラムによって次のシーズンに対する準備を始めました。「僕は残る。新しい監督ともコンタクトをとった。ポジティブな話ができたと思う。来季は(セリエA連覇に向けて)再チャレンジだ。インテルはすごく気分がいいところだ」。母国ベルギーのTVで、優勝チームに残留すると宣言しており、何の迷いもないはずです。

ロメウ・ルカクが、プレミアリーグに戻ってくる気配は、まったく感じられません。

「スカイスポーツ」によると、ストライカーを呼び戻そうとしたチェルシーが、2回めのオファーを断られたそうです。8500万ポンド(約129億円)にマルコス・アロンソを付けるという提案がNGだったとすると、次のオファーはポール・ポグバのプレミアリーグレコード(8900万ポンド)を上回ります

アーリング・ブラウト・ハーランド、ロベルト・レヴァンドフスキ、アントワーヌ・グリーズマンなど、ワールドクラスのゴールゲッターの獲得交渉がうまくいっていないと伝えられているクラブは、1億2000万ポンド(約190億円)まで積み増す用意があるようです。

トゥヘル監督の就任以降、プレミアリーグ19試合で25ゴールという苦しい戦いを強いられた欧州王者にとって、この夏のストライカー獲得は最も重要なテーマ。絶対的に不利に見えるインテルとの交渉における唯一の希望は、経営不振のクラブが魅力的なオファーを断れなくなるという結末です。

インテルのオーナーは、中国で百貨店やコンビニを運営する蘇寧易購集団。コロナウイルスの感染拡大以降、業績が悪化しており、張近東董事長が支配株主の座を手離す可能性があると報じられています。イタリアの名門クラブも厳しい状況が続いており、5月にはオークツリー・キャピタルから3億3600万ドル(約366億円)の融資を受けたというリリースがありました。

3年以内の返済を迫られているなかで、中国スーパーリーグで前年王者だった江蘇FCを運営停止としたオーナーサイドは、借入金の半額を超えるキャッシュが手に入るという話に乗らざるをえなくなるかもしれません。トランスファー・マーケットのエキスパートであるファブリツィオ・ロマーノさんは、「インテルは、チェルシーがルカクに再チャレンジすることを期待している」とツイートしています。

プレミアリーグ通算252試合113ゴール35アシスト、昨季のセリエAでは36試合24ゴール10アシスト。リーグもロンドンもよく知るワールドクラスが加われば、トゥヘル監督のチームは優勝争いに食い込んでくるでしょう。重いパンチで中国企業をふらつかせ、一気にラッシュしてノックアウトという展開もあるかもしれません。ブルーズが本気で繰り出す次回のオファーと、インテルのリアクションに注目しましょう。(ロメウ・ルカク 写真著作者/Дмитрий Голубович)


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