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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

祝・ファビーニョ契約延長!しかし…補強が進まないリヴァプールは、このまま開幕!?

トレント・アレクサンダー・アーノルドに続いて、ファビーニョが契約延長に辿り着きました。2018年の夏にモナコからやってきたアンカーは、クロップのスタイルにフィットするのに2ヵ月を要した後、最終ラインの前のスペースをカバーする存在としてレギュラーに定着。プレミアリーグ3シーズンで86試合3ゴール5アシストというスタッツを記録しています。

彼が入団してから最初の2年は、レッズの関係者とサポーターにとって忘れられない季節でした。2018-19シーズンに14年ぶりのチャンピオンズリーグ制覇を果たし、半年後のクラブワールドカップも優勝。プレミアリーグを62勝10分4敗で走り抜け、2019-20シーズンには30年ぶりの国内リーグ制覇を成し遂げました。UEFAスーパーカップを含む4つのトロフィーを手にしたブラジル代表MFは、2026年までの長期契約を締結。スペシャルという言葉を連発して、クラブとサポーターをリスペクトしています。

「このクラブと新たな契約を結ぶことができてうれしい。リヴァプールのためにプレイし続けたいと思っていたので、話が始まったときから、とてもポジティブに考えていた。ようやく正式に決まったね。本当にハッピーだ」

「僕がここに来てからのリヴァプールは、本当にスペシャルだ。メルウッドは素晴らしいところだったけど、アクサ・トレーニングセンターに変わったね。ここは信じられない!世界最高のトレーニング施設のひとつだろう。前にもいったけど、クラブやファン、街との関係は、私にとってかけがえのないものだ。アンフィールドでプレイするときはいつもスペシャルで、ファンが戻ってくるのを楽しみにしている」

アーノルドとファビーニョに続いて、アリソン、ファン・ダイク、モー・サラー、サディオ・マネ、アンディ・ロバートソンにも新たな契約が提示される予定です。ラ・リーガの2強はいずれも財政危機に陥っており、サラーとマネも次の契約にサインするのではないでしょうか。プレミアリーグを制した精鋭たちに将来を約束しつつ、タイトル奪還をめざして補強を進めたいところですが、こちらの状況は芳しくありません。

マンチェスター勢のように気前よくお金を使えないクラブは、余剰戦力を売らないと投資をしにくいようです。完全移籍に漕ぎ着けたのは、ポルトに請われたグルイッチと、フラムから1200万ポンドのオファーが届いたハリー・ウィルソンのみ。イタリアとスペインから注目されていると伝えられたシャキリ、ウェストハムという話があるチェンバレン、トルコ行きが噂される南野拓実に具体的なオファーを伴うニュースはなく、オリギの未来も不透明です。

一方、獲得候補といわれる選手たちの進捗をチェックしてみると、ティーレマンスは2週間ほど新たなニュースがなく、フェデリコ・キエーザは高額のタグを見て断念したとのこと。ドニエル・マレンはドルトムントにさらわれてしまい、ユーロ2020で活躍したデンマーク代表FWダムズゴーも、音沙汰なし。フロリアン・ノイハウスに至っては、「ミラー」が「来年の夏まで待たなければならない」といい始めています。

「リヴァプール・エコー」が配信した昨日のターゲットで、可能性が感じられたのはアトレティコ・マドリードのサウール・ニゲスだけでした。3500万ポンド(約53億円)で獲れるといわれるMFに対して、レッズはシャキリかオリギを付けてキャッシュの支払いを抑えようとしていると報じられています。

グリーリッシュとハリー・ケインのダブルを狙うライバルに対して、イブラヒマ・コナテを加えただけで対抗しようとしているのでしょうか。いや、シャキリやオリギの行き先が決まれば一気に動き出すと信じましょう。まずはファビーニョの契約延長、おめでとうございます!


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