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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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資金はグリーリッシュ!? サウサンプトンのダニー・イングスがアストン・ヴィラに移籍決定!

「ジェームズ・ウォード=プラウズを獲りにいって、2500万ポンドを拒否された」という話が流れており、彼はノーマークでした。アストン・ヴィラがサウサンプトンから獲得したのは、プレミアリーグ屈指のFKのスペシャリストではなく、ゴールゲッターです。ボーンマス、バーンリー、リヴァプールでプレイしてきたダニー・イングスは、「もっと高いレベルで自らの力を試したい」という理由で、セインツからの契約延長のオファーを断っていました。

彼のキャリアを語るとき、あまりにも不運だったリヴァプール時代と、2019-20シーズンの素晴らしいパフォーマンスは外せません。アンフィールドにやってきたのは2015年6月。最初のシーズンの10月に、左ひざの前十字靭帯を損傷してしまい、最終節までのすべてのゲームを欠場しました。プレミアリーグ6試合2ゴールというスタッツに終わったストライカーは、復活を期した2016-17シーズンも重傷を負い、長期離脱を強いられます。

またしても10月、EFLカップのトッテナム戦で痛めたのは、前年と逆の右ひざでした。軟骨を除去するやっかいな手術が必要となり、シーズンアウトとなったダニー・イングスは、プレミアリーグ全試合欠場。国内カップで49分間プレイしたという記録しか残せませんでした。2017-18シーズンの前半戦の出場時間は、わずか17分。2018年4月7日のマージーサイドダービーは、916日ぶりの先発出場でした。思い出せば、前回の先発もグディソンパーク。ブレンダン・ロジャースがリヴァプールを指揮した最後のゲームです。

その2週間後、21日に開催されたWBA戦で2年半ぶりのゴールをゲット。ユルゲン・クロップの下で決めたのは、この1発のみです。「アンフィールドの雰囲気はクレイジーだ。CLを戦う時の雰囲気は、他では経験したことがない」。欧州最高峰の大会は4試合の途中出場のみで、2018年2月のポルト戦で記録したアシストが唯一の勲章です。

彼がようやく復活したのは、2018年の夏にセインツに移籍してからでした。初年度のプレミアリーグを24戦7発で終えたストライカーは、2019-20シーズンに38試合22ゴール2アシストという素晴らしいスタッツを残しました。昨季のプレミアリーグは、29試合12ゴール4アシスト。シーズンが終わり、契約延長を拒否した後、マンチェスター勢が注視していると報じられましたが、行きたかったクラブはリヴァプールだったのかもしれません。

ビッグクラブで力を発揮する機会を得られなかった点取り屋は、29歳になったこの夏こそが、自分の価値を外から評価してもらえる最後のチャンスと考えたのではないでしょうか。戦いの場は、アストン・ヴィラに決まりました。ダニー・イングスが移籍決定と速報を配信した「スカイスポーツ」は、「ジャック・グリーリッシュは木曜日にマンチェスター・シティのメディカルチェックを受ける」と報じています。(ダニー・イングス 写真著作者/@cfcunofficial (Chelsea Debs) London)


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