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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

プレミアリーグ2021-22シーズン・夏のトランスファーマーケット総括 ①収支バランス

昨日、夏のトランスファーマーケットが終了しました。ジャック・グリーリッシュとロメウ・ルカクが、ポール・ポグバが持っていた移籍金8900万ポンドというプレミアリーグレコードを塗り替えましたが、完全移籍に費やされた10億4000万ポンド(約1576億円)は過去5シーズンで最低の水準です。コロナ禍のなかでディールが行われた昨年は、13億1000万ポンド。売却総額を見ると、3億8540万ポンドから4億4570万ポンド(約675億円)に増えており、堅実経営に徹したクラブが多かった夏といえるでしょう。

新戦力獲得のために支払った額をクラブ別に見ると、1位はアーセナルの1億5680万ポンド(約238億円)。2位は1億3370万ポンドを費やしたマンチェスター・ユナイテッドです。3位はグリーリッシュのみに1億ポンドを張ったマンチェスター・シティ。4位はルカクに9750万ポンドのチェルシー。5位はブエンディア、ダニー・イングス、レオン・バイリーにグリーリッシュ資金を投じたアストン・ヴィラとなっています。

補強額のTOP3は、収支で見ても順位は変わりません。アーセナルはマイナス1億3180万ポンド(約199億円)、マンチェスター・ユナイテッドは1億370万ポンド、マンチェスター・シティは7270万ポンド。6300万ポンドのウェストハムと、5500万ポンドのレスターが4位と5位に着けており、5460万ポンドのトッテナムを上回っています。

あっぱれなのはチェルシーで、ルカク獲得のためにインテルに支払った9750万ポンドは、ジルー、タミー・アブラハム、フィカヨ・トモリ、マーク・グエイ、ティノ・リヴラメントらの売却によって相殺されました。マイナス310万ポンドは、イブラヒマ・コナテしか買わなかったリヴァプールの1150万ポンドより下。黒字で終えたサウサンプトン、ブライトン、アストン・ヴィラ、ノリッジ、ワトフォードと、デマライ・グレイ獲得の160万ポンド以外に売買を発生させなかったエヴァートンの次にマイナスが少ないクラブとなっています。

多額のマイナスを残したアーセナルとマンチェスター・ユナイテッドは、選手の売却においては明らかに不合格です。余剰戦力が最大10人と報じられたアーセナルは、ニューカッスルから2500万ポンドを得たジョー・ウィロック以外はひとりも売れず、ルーカス・トレイラ、ルナルソン、ベジェリン、グエンドゥジ、ウィリアム・サリバをローン移籍に持ち込んだだけで終わりました。エルネニーは微妙ですが、メートランド=ナイルズ、コラシナツ、エンケティアの残留は、誤算だったのではないでしょうか。

マンチェスター・ユナイテッドについては、「マルシアルがリヨン移籍を拒否」「出ていきたがっていたファン・デ・ベークは、スールシャール監督がエヴァートンへのローン移籍に反対」「ジェシー・リンガードは、クラブがウェストハムのオファーに応じず」といった噂が飛び交っています。出番が激減しそうな選手をうまく売りさばければ、中盤センターや右のSBなどに新戦力を加えられたのではないかと思われます。

収支バランスという観点では、ガナーズとレッド・デヴィルズは消化不良、売る選手がいなかったマンチェスター・シティは、赤字上等のストライカー獲得という目標を達成できず。シャキリとハリー・ウィルソンを売ったリヴァプールと、エース残留という大きな果実を手に入れたトッテナムはまずまず。チェルシーは満足に限りなく近い納得といったところでしょうか。「プレミアリーグ2021-22シーズン・夏のトランスファーマーケット総括」、次回は戦力診断をしてみたいと思います。


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“プレミアリーグ2021-22シーズン・夏のトランスファーマーケット総括 ①収支バランス” への2件のフィードバック

  1. リバリバ より:

    ハリーウィンクスはリバプールにはいません。

  2. リバリバ より:

    ハリーウィンクスを売ったリバプール?ハリーウィルソンでは?

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