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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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イサク争奪戦でリード!? アーセナルが獲得をめざすストライカーは、いずれも高額…!

「フットボールロンドン」は、プレミアリーグでTOP4フィニッシュをめざすアーセナルが、フィオレンティーナのドゥシャン・ヴラホヴィッチの獲得をめざしていると伝えています。昨季セリエAで37試合21ゴール、今季は20試合16ゴール。11月のミラン戦以降、6戦8発というハイペースでゴールを積み重ねたストライカーは、未だ21歳です。

ノースロンドンが用意しているオファーは、4600万ポンド(約72億3000万円)とルーカス・トレイラだそうです。セルビアのワンタッチゴーラーは、12月に契約延長交渉が決裂したものの、現在の契約は2023年の夏まで残っています。本人が「フィオレンティーナをヨーロッパに導きたい。次のゲームに勝つことに集中している。将来の話は、その後だ」と明言しており、チームを離れるのは今シーズンが終わってからでしょう。

より可能性が高そうなのは、レアル・ソシエダのスウェーデン代表FWアレクサンデル・イサクです。昨年の7月に、22歳のストライカーとの契約を2026年6月まで延長したクラブは、バルセロナからのオファーを拒否したといわれています。「アーセナルが争奪戦をリード」と報じているのは、「ミラー」「デイリー・メール」「ザ・サン」。問題は、7500万ポンド(約118億円)のバイアウト条項という高いハードルをいかにクリアするかです。

昨季のラ・リーガで34試合17ゴールというスタッツを残したイサクは、2021-22シーズンは負傷で出遅れてしまい、16試合4ゴールに留まっています。ヴラホヴィッチと比べると、見劣りするストライカーを獲るという話は、余剰戦力をセットにして総額を引き下げたくなります。

ガナーズの3人のストライカーは、全員放出候補です。キャプテン剥奪となったオーバメヤン、契約が残り半年となったラカゼット、出場機会を得られなければ移籍したいといっているエンケティア。8月以降はプレミアリーグ出場ゼロのパブロ・マリと、夏に契約が満了となるチャンバースも余剰戦力となっています。メートランド=ナイルズは、ローマにローン移籍となる見通し。夏に完全移籍に切り替わる可能性は低くありません。

とはいえ、週給35万ポンドの契約が18ヵ月残っているオーバメヤンには、ニューカッスルとバルセロナがローンで獲りたがっているという話しかありません。早く決められそうなのは、エンケティア。レヴァークーゼン、ブライトン、ウェストハムがほしがっていると伝えられており、クラブがゴーサインを出せば一気に話が進むものと思われます。

ラカゼットは、複数年契約を提示すれば残留するかもしれませんが、若手シフトのアーセナルは、単年のオファーしか出さないのではないでしょうか。新たなストライカーを引き入れるための現実的なラインは、冬にエンケティアを放出、夏にオーバメヤンを売却、ラカゼットとは延長交渉を続け、メートランド=ナイルズ、チャンバース、パブロ・マリをできるだけ早期に手離すといったところでしょう。

オーバメヤンのファンとしては、ぜひとも復活してほしいのですが、今のアーセナルは前線で縦パスをさばいてくれるラカゼットのほうがフィット感が高いですね。この冬は無理してイサクに手を伸ばさず、現有戦力でがんばって、夏に新たなストライカーを獲るというプランがベターと思えるのですが、いかがでしょうか。ヴラホヴィッチもイサクも魅力的ですが、いかんせんお値段が…。(アレクサンデル・イサク 写真著作者/Rolandhino1)


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