偏愛的プレミアリーグ見聞録

「ブルーノ・ギマランイスがリヨンからニューカッスルへの移籍を間近に控えていることが明らかになった。ニューカッスルは、リヨンに今後4年間で4000万ユーロを分割で支払うことになる。彼らがプレミアリーグに残留すれば400万ユーロがリヨンに支払われ、来季も残留なら、さらに400万ユーロが付いてくる。降格した場合の条項はない」（スカイスポーツ）

「ブルーノ・ギマランイスがOLからニューカッスルへ。Done Deal。現在、ベロオリゾンテでクラブディレクターが代理人とともに書類にサインしている」（ファブリツィオ・ロマーノ）

オリンピック・リヨンに所属するブラジル代表MFのニューカッスル移籍がほぼ決まりのようです。ブルーノ・ギマランイスは、現在24歳。2020年1月にアトレティコ・パラナエンセからフランスに渡り、昨季は公式戦37試合3ゴール2アシスト。2021-22シーズンは25試合6アシストという記録を残しています。

中盤のセンターなら前も後ろもこなせるブルーノ・ギマランイスの強みは、足元の技術とパスセンス。今季のリーグアンではデュエル勝利数4位、タックル成功数6位、敵陣でのパス本数1位で、ボックス・トゥ・ボックスという表現がふさわしいタレントです。ジョー・ウィロックやミゲル・アルミロンに満足していないエディ・ハウ監督は、ボーンマス時代にサポーターを熱狂させたパスサッカーに近づけるはずです。

ブルーノ・ギマランイス争奪戦は、1月の頭にはアーセナルがポールポジションといわれていました。エヴァートンを含む三つ巴のバトルは、初志貫徹のクラブが獲得に漕ぎ着けたようです。3300万ポンド（約51億円）は妥当な額でしょう。キーラン・トリッピアー、クリス・ウッドとプレミアリーグ経験が豊富な即戦力をゲットしたクラブは、ゴールにつながるプレイが少なかった中盤を強化できれば、得点力不足を解消することができるはずです。

ジエゴ・カルロス、ダン・バーン、イッサ・ディオプ、デル・アリ、ジェシー・リンガード、アンドレア・ベロッティ、エディ・エンケティア…さらなる補強ポイントは、ゴールを決められるアタッカーとCBです。サウジアラビアの巨大な資本をもって、チャンピオンシップという迂回路を通るわけにはいきません。マーケットは残り2日。最後まで動くクラブのアグレッシブなアタックに注目しましょう。