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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ティーレマンス、ルベン・ネヴェス、イヴ・ビスマ…アーセナルの中盤補強のベストチョイスは!?

トーマス・パーティーとキーラン・ティアニーの離脱がなければ…。プレミアリーグ30節のヴィラ戦を0-1で制したアーセナルは、消化試合が1試合多かったスパーズに3ポイント差をつけていました。アンタッチャブルだったレフトバックが左ひざを痛めてシーズンアウトとなったのは、直後のインターナショナルブレイク。クリスタル・パレスに3-0で完敗すると、トーマス・パーティーもリタイアとなり、最後の9試合で5勝4敗と崩れてしまいました。

スパーズに逆転され、ヨーロッパリーグにまわったガナーズは、今度こそTOP4奪取を実現させるべく、層が薄いポジションの補強が必要です。最優先は、ラカゼットが去ったセンターフォワード。エンケティアとの契約延長と、ガブリエウ・ジェズス獲得は必須ですが、経営ボードの決断が遅いため、ジェズスとの交渉は停滞しているといわれています。

そしてもうひとつ、何が何でもニューフェイスを獲りたいポジションはセントラルMFです。こちらの大本命は、2500万ポンドというバーゲン価格と噂されているユーリ・ティーレマンス。昨季プレミアリーグで32試合6ゴール4アシストのベルギー代表は、「最後の日までクラブにすべてを捧げるけど、他の機会に耳を傾け、キャリアを見つめ直し、時には決断しなければならない」と移籍をほのめかすコメントを残しています。

複数のメディアが「ティーレマンスがアーセナルに来る可能性は高い」と見ているようですが、「レスターのMFはチャンピオンズリーグに出たがっている」というレポートが気になります。早期に決められず、横からさらわれれば、次の候補はルベン・ネヴェスでしょう。「ザ・サン」は、むしろウルヴスのセントラルMFのほうがチャンスと主張。ライバルと目されていたバルサとマンチェスター・ユナイテッドが引き気味というのがその根拠です。

エリック・テン・ハフを迎えたプレミアリーグ6位のクラブは、バルサのフレンキー・デ・ヨングがファーストチョイス。1月にフェラン・トーレス、オーバメヤンをゲットし、この夏はケシエ、クリステンセンを引き入れるバルサは、移籍金もサラリーも払える状態ではないと伝えられています。デ・ヨングを売っても、獲得するのはレヴァンドフスキやハフィーニャなど前線の選手で、ブスケツの後継者の優先順位は低いようです。

「ザ・サン」に加えて「フットボールロンドン」も、マンチェスター・ユナイテッドの動きがガナーズのルベン・ネヴェス獲得を後押ししていると指摘しています。ウルヴスは7000万ポンドを要求するといわれていますが、最終的には5000万ポンド以下に落ち着く見通しです。

現地メディアが配信するさまざまな記事を読んでいると、ルベン・ネヴェスも魅力的ではあるのですが、「フットボールロンドン」が提案している「2500万ポンドのティーレマンスと3800万ポンドのイヴ・ビスマをダブルで獲得」というプランにより惹かれます。

昨季プレミアリーグにおけるティーレマンスとルベン・ネヴェスのスタッツを比較すると、ビッグチャンスクリエイト&キーパス、デュエル勝利、インターセプト、タックル数はティーレマンスが上。ルベン・ネヴェスが勝つのはリカバーのみで、イヴ・ビスマはインターセプトとタックル数で2人を凌駕しています。

レヴァークーゼンの関心が報じられたジャカ、フラムがほしがっているベルント・レノ、セリエAのクラブに売れそうなルーカス・トレイラ、ノッティンガム・フォレストと交渉するといわれているメートランド=ナイルズを手離し、ティーレマンス、イヴ・ビスマ、ガブリエウ・ジェズス、ヒッキーを獲れたら文句なしでしょう。ジェズスとティーレマンスは、争奪戦に突入する前に決めてほしいのですが…。(ユーリ・ティーレマンス 写真著作者/Антон Зайцев)


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