偏愛的プレミアリーグ見聞録

アーリング・ブラウト・ハーランドの入団を発表したプレミアリーグ王者が、次なるターゲットにアプローチすると報じられています。「ザ・タイムズ」「GOAL」「テレグラフ」「ミラー」などがターゲットとしているのは、カルヴァン・フィリップス。イングランド代表の主軸となったセントラルMFは、リーズの命運を握るキーマンでした。

昨季プレミアリーグで、彼が欠場した18試合は4勝2分12敗。中盤と最終ラインを落ち着かせた20試合は5勝9分6敗です。地元メディア「リーズライブ」は、「チャンピオンズリーグとマンモス昇給は、断るにはあまりにもよすぎる」「バルセロナのワンダーボーイ、ガヴィに対するマン・シティの関心が長引き、ウェストヨークシャーから注意を逸らしている間に新契約が結ばれるのを期待している」と、すっかり諦めモードです。

ただでさえ資金に困らないクラブが、スターリングとガブリエウ・ジーザスで1億1000万ポンド、ペドロ・ポロ、ギャヴィン・バズヌ、ヤンヘル・エレーラ、モーガン・ロジャースなどのフリンジプレーヤーを加えると2億ポンドの売却益を出すポテンシャルがあるとなれば、強引なオファーを回避する方法は見当たりません。

さらに、ジンチェンコ、ナタン・アケ、ギュンドアンも売却候補。カルヴァン・フィリップスは6000万ポンドといわれても、問題にしないでしょう。イングランド代表に合流している27歳のMFが戻ってきたら、交渉がスタートすると見られています。

アグエロの後継者としてアーリング・ブラウト・ハーランドに5100ポンド、フェルナンジーニョの後釜はカルヴァン・フィリップス、前線には22歳の注目株フリアン・アルバレスも加わり、ジンチェンコが移籍となればブライトンのククレジャを獲得するといわれています。主力を抜かれても、よりクオリティの高い選手をあっさり連れてきそうなモンスターは、そっとしておいたほうがいいのかもしれません。

来季の目標は、悲願のチャンピオンズリーグ制覇。レアル・マドリードとのホーム＆アウェイで6失点を喫したクラブは、カイル・ウォーカーの後継者と次世代を担うCBも獲得したいところです。この夏の補強総額は、いくらになるのでしょうか。ワールドクラスのストライカーを加えたプレミアリーグ王者の進化に注目したいと思います。（カルヴァン・フィリップス　写真著作者/Rccousins）