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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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DFのクラブ史上最高額!? ウェストハムの補強第1号はレンヌの即戦力CB!

ウェストハムが、レンヌのモロッコ代表DFナイフ・アゲールを獲得。この一文だけでは、プレミアリーグの中堅クラブが無名の選手を獲得したように聞こえますが、実はこれ、移籍金3000万ポンドの高額ディールなのです。

…と書くと、今度はサンゼンマンが気になる方が出てきそうです。本日メディカルチェックと報じられたサディオ・マネのバイエルン移籍は3500万ポンド、アーセナルが獲得したファビオ・ヴィエイラは最大で3400万ポンド。プレミアリーグのビッグクラブの補強を追いかけていると、3000万ポンドはよくある話です。

ならば、伝え方を工夫しましょう。「ウェストハムにとって、史上4番めに高い移籍金」。2018年にラツィオから連れてきたフェリペ・アンデルソンは、当時の最高額となる4200万ポンド。翌年にフランクフルトから獲得したセバスチャン・アレは4500万ポンドで、現在もクラブレコードです。昨年のニコラ・ヴラシッチは3350万ポンド。初年度はプレミアリーグ19試合で1ゴールですか。こうしてみると、ハマーズの鳴り物入りはみんな微妙ですね…。

というわけで、ナイフ・アゲールの3000万ポンドは、1年前のクル・ズマを僅差でかわす4位(「スカイスポーツ」調べ)。「DFのクラブレコード」が、最も盛り上がる表現でしょう。モロッコのラバトで頭角を現し、ディジョンとレンヌで主力として活躍。左SBとCBをこなすレフティは、ビルドアップとパスワークに定評があり、セットピースにおける空中戦もゴールを生み出す武器となりそうです。

昨季プレミアリーグのハマーズは、最終ラインのトラブルに悩まされました。主軸のオグボンナが、11節のリヴァプール戦で十字靭帯損傷という重傷を負ってシーズンアウト。チェルシーを3-2で撃破した直後のバーンリー戦とアーセナル戦は、レギュラーだったズマ、クレスウェル、ベン・ジョンソンが全員リタイアという緊急事態でした。

最後方の人材を欠くゲームが多かったデヴィッド・モイーズ監督は、よくぞ7位でフィニッシュしました。ヨーロッパリーグでもベスト4進出。所属する選手全員を機能させた指揮官の采配の勝利でしょう。このクラブが、最初の補強としてユーティリティの高いDFを選んだのも、3000万ポンドという多大な投資をしたのも納得です。

ジェシー・リンガードは、自らの力を引き出してくれたモイーズ監督のもとに馳せ参じるのでしょうか。2年連続で欧州へのチケットをゲットした素晴らしいチームのさらなる躍進に期待…している場合じゃないんですが、それはそれ、これはこれで応援したいと思います。

前線に点取り屋タイプを入れて、デクラン・ライス&ソーチェクのバックアッパーを加えれば、相当戦えるのではないでしょうか。開幕戦はロンドンスタジアムでマン・シティですね。ぜひ1発、かましちゃってください!


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