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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ネイマールの代理人がチェルシーに売り込み!? スターリングを狙うクラブにサプライズはあるのか?

「ネイマールは、パリ・サンジェルマンを離れる時期が来たと判断。選択肢を検討しているようだ。『ESPN』のインサイダーノートが最新情報を伝えている」

プレミアリーグに限らず、移籍関連のゴシップを毛嫌いする向きは、最初の1行を読んだ瞬間にブラウザからサイトを消すでしょう。「ESPN」のレポートの要点をまとめると、「移籍したがっているネイマールの代理人が、チェルシーとコンタクトを取った」となります。

さて、プレミアリーグを愛するみなさんにお聞きします。マンチェスターやロンドンでプレイするネイマールを観たいですか? 30歳になったパリのウインガーが、フットボールの歴史に残るタレントであるということに異論はないでしょう。

ブラジル代表で13年連続ゴールを記録し、通算74発はペレの77に次ぐ2位。ロナウド、ロマーリオ、ジーコ、リヴァウドより多くのゴールを決めているレジェンドですが、「ワールドカップで勝っていない」「大舞台に弱い」とツッコミを入れるブラジル人が多いようです。

確かに、タイトルという話になるともの足りないのも事実です。欧州に来てからの9シーズンすべてを、メッシ、スアレス、カヴァーニ、ムバッペ、イカルディといった豪華なメンバーとともに戦いながら、チャンピオンズリーグ制覇はわずか1回。パリに来てからは、国内のトロフィーしか獲得しておらず、バイエルンに敗れた2019-20シーズンが唯一のチャンスでした。

話を戻しましょう。ネイマールをプレミアリーグで観たいか…。バルサから直行だったら、テンションが上がったのかもしれませんが、今は微妙ですね。最も気になるのは、パリで過ごした5シーズンのうち、リーグアンで25試合以上の出場が1度もないことです。筋肉系の負傷が癖になっているようで、ハードワークを要求されるプレミアリーグでは、お休みの週のほうが多くなってしまいそうです。

2つめのポイントは、スター軍団以外でプレイした経験がないこと。孤立する姿や、頭に血が上って退場する背中を追うのもしんどい、委縮する周囲の若手を見るのもつらい…。ソン・フンミン、ラシュフォード、サンチョ、スミス・ロウ、マルティネッリ、スターリング、グリーリッシュ、ルイス・ディアスと、大半のチームが間に合っているポジションでもあり、ネイマールを入れようと考えるSDはいないのではないでしょうか。

そもそも、ネイマール獲得はあまりにもお金がかかります。パリとの契約に延長オプションが入っていたため、残りの期間は5年。「パリは7800万ポンドでOKといっている」という噂がありますが、最初のハードルをクリアしたとしても、4000万ポンド(約66億円)を超える高額年俸が付いてきます。

アーセナル、トッテナム、リヴァプールはノーマネー、ノーサンキュー。オールド・トラフォードを改修したいマンチェスター・ユナイテッドもスルーでしょう。ジェズスとスターリングを売れば1億ポンドが手に入るマン・シティも、グリーリッシュとフォーデンでOK。こうやって可能性をつぶしていくと、代理人のピニ・ザハヴィ氏がチェルシーに打診したという話はリアリティがあります。

新オーナーのトッド・ベイリーさんは、2億ポンドの補強費用を用意しているといわれており、ネイマールは新体制をアピールする格好の素材です。トゥヘル監督にとっては、パリで一緒に戦ったプレーヤーで、チームメイトだったチアゴ・シウヴァは大歓迎。ヴェルナーを売れば、左サイドにすんなり収まります。

とはいえチェルシーは、ネイマールよりスターリングを選ぶと思うのですが…。ファブリツィオ・ロマーノさんは、「チェルシーは、ラヒム・スターリング獲得に向けてマン・シティと新たなコンタクトを取る予定。金曜日にも前向きな話し合いが行われた」とツイートしています。「ESPN」の情報筋という怪しいルートのタレコミはしばし放置して、ブルーズの動向に注目しましょう。


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