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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ルーカス・パケタとティーレマンスに続報なし。ジンチェンコ獲得でアーセナルの補強は変わるのか?

「アーセナルとマンチェスター・シティは、オレクサンドル・ジンチェンコの契約を完了した、選手はアーセナルに合流するためにシティのトレーニングキャンプを去っており、間もなく発表される予定。契約は2026年6月まで。メディカルテスト、サイン、そして公式ステートメント」

「ペップ・グアルディオラがオレクサンドル・ジンチェンコの契約完了を公表。『彼はアーセナルに向かっている』と認めた」

「アーセナルの新戦力となるオレクサンドル・ジンチェンコが、2026年6月までの契約にサイン」

昨日の朝から、ファブリツィオ・ロマーノさんがアーセナルのニューフェイスに関する速報を流し続けています。ジンチェンコの移籍は決定といい切っていいでしょう。公式サイトのスタッフは、TOPページに掲載する画像やインタビューの動画をまとめているのではないでしょうか。

プレミアリーグ76試合ノーゴールのレフティの移籍金は、3000万ポンドにアドオン200万ポンド。マルキーニョス、マット・ターナー、ファビオ・ヴィエイラ、ガブリエウ・ジェズスに続く5人めの補強で、新戦力獲得におけるこの夏の総費用は1億ポンドを超えました。

現地メディアの興味は、次のアクションに移っています。ひとつめのテーマは、ユーリ・ティーレマンスを獲るのか、獲らないのか。もうひとつは、ドルトムントCBマヌエル・アカンジの売り込みに応じるのか。後者は、ガブリエウ・マガリャンイスに対するユーヴェのオファーが絡んでいます。

5000万ポンド以上の値付けでブラジル人CBの流出を拒否しているガナーズは、アカンジを2000万ポンドで獲れるといわれても動かないでしょう。となると、やはり注目はレスターのセントラルMFです。「スカイスポーツ」は、アーセナルの関心は冷めたといい続けており、「エクスプレス」はいよいよ全力を注ぎ込む時と煽っています。

私の見立ては、「アルテタ監督のセレクション次第。しばらくは、余剰戦力の売却優先」です。もう1歩踏み込むと、「左のセントラルMFをまかせられるジンチェンコの獲得によって、トーマスとまるかぶりとなるティーレマンスを見送る可能性が高まった」となります。

ジンチェンコのメインはセントラルMFで、ティアニー欠場となったときだけ左にまわるのではないでしょうか。パスワークに長けたウクライナ代表を中央に配すると、その相棒には守備力があるタレントを起用したくなります。

ファーストチョイスは、もちろんトーマス。ティーレマンスは得点力があるとはいえ、役割としてはジンチェンコとキャラかぶり感があり、前に置こうとするとウーデゴーアやヴィエイラとぶつかります。

プレシーズンのキャンプにおけるアルテタ監督のミッションのひとつは、ニコラ・ペペ、ルーカス・トレイラ、サンビ・ロコンガ、エクトル・ベジェリンなど、立ち位置が微妙な選手たちの見極めです。中盤の選手を残すと判断した瞬間、ティーレマンスは不要となるのではないでしょうか。「アスレティック」のデヴィッド・オーンスタインさんの見解を紹介しましょう。

「アーセナルが彼に強い関心を持っていることは、既に報告している。クラブの意思決定者は全力を尽くしているけど、状況は複雑だ。周囲に話を聞くと、はっきりいう。グラニト・ジャカであれ、他の誰かであれ、ティーレマンスが来るためには、スペースと資金を確保するための売却が必要となる可能性が高い」

ハフィーニャを断念した後、ターゲットと目されているリヨンのルーカス・パケタも、ニコラ・ペペを売却できなければスルーするのではないかと思います。本人はアーセナル移籍を検討しており、クラブは選手の意向を尊重と明言。獲得できそうな状況になっているだけに、出番がない選手たちの放出を急ぎたいところです。

プレミアリーグ開幕まで残り2週間。早期にキーマンを獲得したアルテタ監督のチームは、3連敗スタートだった昨季の失敗を繰り返すことはないでしょう。ティーレマンスやルーカス・パケタを獲っても獲らなくても、素晴らしいオフシーズンだったといえるのではないでしょうか。


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