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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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衝撃のノッティンガム・フォレスト!ジェシー・リンガードがウェストハムを拒否した理由。

ノッティンガム・フォレスト?いや、ウェストハムで決まりだと思い込んでいました。2020-21シーズンの後半戦にローン移籍し、プレミアリーグ16試合9ゴール5アシスト。ジェシー・リンガードにとってデヴィッド・モイーズ監督は、自らのポテンシャルを最大限に引き出してくれた監督です。

1970年代の終わりにチャンピオンズカップを連覇した古豪は、力技でハイジャックに成功したようです。「ガーディアン」は、ハマーズは数日前まで、リンガードとの契約を楽観視していたと伝えています。11シーズンを過ごしたマンチェスター・ユナイテッドに別れを告げたアタッカーは、ハマーズを候補のひとつとしながら、サウジアラビアやMLSなど4つのクラブと交渉を進めていました。

29歳のイングランド代表が求めていたサラリーは、週給18万ポンド。満額には消極的だったものの、15万ポンド程度ならOKだったイーストロンドンは、リンガードは必ず来ると信じていたようです。「ノッティンガム・フォレストがリードしている」と報じられたのは2日前。タブロイド系メディアと一部ジャーナリストの主張は、ゴシップとしてスルーされようとしていました。

このとき既に、プレミアリーグで戦うために10人の新戦力をゲットしていた古豪は、リンガードのサラリー相場をぶっちぎるオファーを提示していたのです。ベースは週給11万5000ポンド(約1900万円)と押さえながらも、インセンティブを含む総額は20万ポンド(約3300万円)。これを知った経営ボードとモイーズ監督は、言葉を失ったのではないでしょうか。

まさに青天の霹靂。ハマーズは、リンガードをチームNo.1の稼ぎ頭にする準備はできていたのですが、競合クラブとの入札バトルを嫌ったようです。ビジャレアルのウインガー、アルノー・ダンジュマを断っていたモイーズ監督は、仕切り直しを強いられています。

サラリーもさることながら、1年契約で延長オプションなしという条件にも驚かされました。イングランド代表で活躍したアタッカーは、マンチェスター・ユナイテッドではレギュラーに定着したといえるシーズンがありませんでした。プレミアリーグで33試合に出場した2017-18シーズンも、27試合の翌シーズンも、先発出場は20試合のみ。30歳になる次のシーズンは、初めてフルシーズンを定位置で戦う1年になるかもしれません。

ウニオン・ベルリンのFWタイウォ・アウォニイ獲得で費やした1750万ポンドは、クラブ史上最高額。バイエルンでプレイしたオマル・リチャーズ、レッズのネコ・ウィリアムズ、マン・ユナイテッドの守護神ディーン・ヘンダーソンらを引き入れたノッティンガム・フォレストは、なりふり構わず新戦力を押さえにいっています。リンガードは、いい補強でしょう。ハマーズでプレイしている姿を見たかったという思いは、未だ整理できていないのですが。


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