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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ハメス・ロドリゲスのレアル・マドリード移籍で、プレミアリーグに希望の風が吹く!?

プレミアリーグファンのみなさん、チャンス到来です!ハメス・ロドリゲスのレアル・マドリード移籍が決まりました。移籍金は非公表ながら、スペイン紙「マルカ」は7500万~8000万ユーロ(約103億円~110億円)と報道。年棒は10億弱とのこと。まあ、あれだけ相思相愛がはっきりしていれば、決まりますよね。問題はレアル・マドリードのお財布事情のみで、モナコはこれだけ大金を積まれたら断れないでしょう。

いざ話が具体化すると、レアル・マドリードはすぐに獲得資金のアテがついたようで、ワールドカップ得点王と欧州ナンバーワンクラブの契約はあっという間に成立。とてもじゃないけどひとりの選手に100億も積めないプレミアリーグのクラブからしてみれば、一般人が実業家とハリウッド女優の結婚話を聞かされているような、遠い遠い世界のニュース。これでまた、私のスペイン憎しの感情が昂じてしまいそうです。4年前に750万ポンド(約13億円)で獲得するチャンスがあったというのに。大魚を逃したマンチェスター・ユナイテッドサポーターとしては、無念のひとことです。

さて、冒頭に「チャンス到来」と書きましたが、そうです。拾う神あれば捨てる神あり。サッカーにおいては、ピッチの上の人数は常に11人。トニ・クロースとハメス・ロドリゲスの加入で、レギュラーを追われたり出場機会を減らしたりする選手が必ず出るわけです。昨季は、ベイルとイスコの加入でエジルがプレミアリーグにやってまいりました。今季は、結局誰がとばっちりを喰らうのでしょうか。マドリードとしても、160億円は下らないといわれる移籍金を、他の選手を売却してそれなりには戻したいでしょう。コロンビア代表MFの移籍にいち早く反応したのが、リヴァプールあるいはイギリス紙「デイリー・メール」でした。

この話は、今季のプレミアリーグ優勝をめざすリヴァプールが「機を見るに敏」で即座にリアクションしたのか、おいしい飛ばし記事が書けるとばかりにタブロイド紙の記者が妄想を膨らませて一気に原稿を仕上げたのかわかりません。報じられたのは「リヴァプールがベンゼマに興味」「リヴァプールがイスコ獲得を狙う」の2本。前者は「デイリー・メール」で、後者はイギリスの複数紙が騒いでいます。さすがに、ベンゼマ70億円放出はないでしょう。移籍市場が開いた当初、アーセナルのFW獲得で話題になったフランス代表のエースの移籍話は、結局全く動かず。モラタをユヴェントスに放出したばかりのレアル・マドリードは、むしろマンチェスター・シティのFWネグレドを欲しがっているといわれていたぐらいです。いくらタブロイド紙だからといって、これは作文が過ぎるというものでしょう。

一方、後者は、ない話ではないと思います。ハメス・ロドリゲスとトニ・クロースが入って、直接的に影響を受けそうなのはイスコ、イジャラメンディ、シャビ・アロンソ、ケディラ、ディ・マリアあたり。なかでも、冬に契約延長の話を断ったといわれるケディラと、移籍が既定路線と伝えられ、本人もプレミアリーグのクラブへの興味を口にしたディ・マリア、今回の移籍が自らのポジションを直撃したイスコは動機が充分ですね。さあ、欧州全体を見渡した時に、「チャンピオンズリーグの出場権があり、欧州でそこそこ戦える」「イスコやケディラの40数億円、ディ・マリアの60数億円といわれる移籍金を払う体力がある」「彼らの高い年棒の面倒を見られる」クラブといったらどこでしょう?そう、5~6しか思い当たりません。FFPペナルティのパリとマン・シティを除けば、アーセナル、リヴァプール、チェルシー、バイエルン・ミュンヘン、ユヴェントス、そして今回まとまった金が入ったモナコです。

既にレヴァンドフスキ、ベルナト、ローデと新加入の駒を揃え、指揮官がバルサ出身のバイエルン・ミュンヘンは、レアル・マドリードの大物たちには動かなそうです。ユヴェントスも、モラタ、エヴラ、イスラなど9人を獲得済み。モウリーニョ監督が補強完了宣言をしたチェルシーも、多少横槍を入れてくるぐらいでしょう。やはり、最大のチャンスを迎えているのはアーセナルとリヴァプール。欧州チャンピオンから半ば勝手に選手が転がり落ちてくるという、繊細なアーム操作が要らない極上のUFOキャッチャー。10年に一度の大チャンスです。リヴァプールならイスコかディ・マリア、アーセナルはケディラ。売却益がほしいレアル・マドリードと出場機会がほしい放出候補の思惑は一致しています。

もしかしたら、既に裏で話が出来上がっているのかもしれませんね。普通は、資金を確保してから獲得、という流れですから。あるとすれば、ロンドン…!?

というわけで今回は、いってみればただの檄文。「さらに追い風が吹いてきましたね。多少、お金がかかっても目当ての選手を速攻でゲットしましょうよ!」といいたいのです。プレミアリーグに、ワールドカップ優勝国・準優勝国のキーマンが続々と入ってきたら、盛り上がりますよね!ここはひとつ、「トコロテン式ハメス・ロドリゲス効果」に期待しましょう。(フランシスコ・ロマン・アラルコン・スアレス”イスコ” 写真著作者/LauraHale)

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