イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

今季も速攻リヴァプール!20歳の逸材エムレ・カン獲得で、中盤センターは10年安泰!?

昨季のリヴァプールも、夏の補強の動きは早かったのですが、当初獲得したのはコロ・トゥレ、イアゴ・アスパス、ルイス・アルベルト。プレミアリーグにフィットするのか未知数な選手が中心で、小粒感が否めなかったのに対し、今季のロケットスタートは迫力十分です。先日のイングランド代表FW、リッキー・リー・ランバート獲得に続く第2弾は、レヴァークーゼンの20歳MFエムレ・カン(本人的にはエムレ・ジャンだそうです)。ドイツとトルコの二重国籍を持っており、トルコ系移民の選手といえばメスト・エジルを思い出しますが、エジルよりポジションは後ろでありながら、天才的なボールタッチとドリブルはドイツ代表の司令塔と比較しても遜色はありません。

昨季のレヴァークーゼンにおけるエムレ・カンは、23試合出場3ゴール。キースリンクと韓国代表ソン・フンミンがゴールを量産できたのは、彼の活躍に拠るところ大でしょう。ヒール、アウトサイド、ターンを駆使したフェイントはエジルばりで、視野の広さと判断スピードを活かしたサイドチェンジやロングフィードは、まさにジェラードの後継者。中盤からのドリブル突破は切れ味があり、センターMFだけでなく、CBやSBなど後ろのポジションならどこでもできるユーティリティ抜群の選手でもあります。

つい先日、34歳になったジェラードに無理はさせられなくなるであろうリヴァプールの中盤は、今後はエムレ・カンを中心に動いていくのではないでしょうか。プレミアリーグ1年めで、どれだけ早くなじめるのかはわかりませんが、テクニックがしっかりしたプレイヤーで、ユースから昇格したてのバイエルン・ミュンヘンでもあっさりシュバインシュタイガーの代役をこなしていたので、機能するのにさほど時間はかからないのではないかと思われます。これはいい補強ですね!

レヴァークーゼンからの獲得については、前所属クラブのバイエルン・ミュンヘンが買い戻しオプションを持っていたので難航するという見方もありながら、結局はレヴァークーゼンとの契約解除条項通りの975万ポンド(約16億円)で決まったようです。うーん、これはお買い得。遠くからプレイを観ていても、その独特のタッチゆえにどこにいるのかわかる派手な選手なのに、なぜビッグクラブのアタックがなかったのでしょうか。みなさん、「どうせバイエルンの買い戻しでしょ」と決めつけていたのかもしれませんね。

ここまででも相当、期待度が高まっているリヴァプールですが、イングランド代表MFアダム・ララナ、バイエルンのシャキリ、カーディフCBスティーブン・コーカーあたりまで獲得できれば、文句なしのオフシーズン。冬の移籍騒動以降、噂が消えないコノプリャンカや、プレミアリーグとセリエAの大争奪戦となりそうなマルコス・ロホは他選手の獲得状況と金額次第。マイカ・リチャーズなどのベテランは、昨季のコロ・トゥレ同様、無理なく獲れるなら、といったところでしょうか。来季のプレミアリーグ優勝と、チャンピオンズリーグ上位進出は、決して夢物語ではありません。若手をしっかり育成しながら、移籍市場でも積極的に動いたここ2年のチーム作りは、ロジャース監督、フロントともども素晴らしいのひとこと。チャンピオンズリーグ出場で、試合数も収益も大幅に増えることを考慮すれば、補強はまだまだ序盤戦でしょう。リヴァプールの次なる打ち手と、チェルシーやアーセナルと繰り広げる激しい争奪バトルを楽しみにしたいと思います。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“今季も速攻リヴァプール!20歳の逸材エムレ・カン獲得で、中盤センターは10年安泰!?” への6件のフィードバック

  1. 高校生グーな〜 より:

    マイカーリチャーズってベテランですか?あとジエゴコスタはBBCに報道されてますし、マンガラは本人がコメントしてますから説得力がありますが、セスクはまだわからないと思いますよ。もう少し信憑性のあるBBCやスカイスポーツなどを参考にした方が良いと思います。

  2. makoto より:

    高校生グーな〜さん>
    マイカ・リチャーズはもうじき26歳ですが、若くして出てきてマン・シティ9年目で、最近やや下り坂な感があるので「ベテラン」と書きました。

    また、セスクについては、当該記事に今朝コメントを書いているのでそちらも見ていただければわかりますが、「まだどんでん返しはありうるがチェルシー優勢」だと思っています。BBCやスカイスポーツは毎日チェックしており、彼らが一定、信頼性の高いメディアであることは理解していますが(とはいえスカイスポーツはときどき微妙)、「信ぴょう性のある情報ばかり後追いする」より、「噂や怪しい情報の真偽を見極めることも含めて愉しむ」というスタンスで書いています。記事を読んでいただいた方と、コメント欄でウソだホントだとやりとりするのも、愉しみのひとつですので。

  3. 管楽 より:

    すばらしい補強ではありうれしいのですが来年のことを考えるとCB、SBの補強が早く欲しいですね
    むしろそこがこないと来年は悲惨な結果になりそうなliverpoolです

  4. オーヘンダーソン より:

    移籍市場で早く動くのは重要ですよね。最近のリヴァプールは合意寸前で強奪されるというのがありましたから、こうやって決まったという話がでるのは嬉しいです。でも、やっぱり本職の左のサイドバックを早く!と思ってしまいます。正直フラナガン、怪我明けのエンリケだけじゃ不安です。

  5. makoto より:

    オーヘンダーソンさん 管楽さん>
    おふたりとも、「プレミアリーグで優勝するなら」「チャンピオンズリーグ獲得を狙うから」というような枕詞がついたコメントですね。素晴らしい!

  6. れお より:

    エムレカンはあなたが思っているほど、良い選手じゃありませんよ?
    ドルトムント戦とシャルケ戦を見た感じでは、シティーのロドウェル以下の実力でした。

    —–
    ちなみにエムレカンが加入する前のほうが、キースリンクもソンフンミンもゴール数は上でしたよ。
    あまりに無知すぎませんか?

コメントを残す